映画
ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ
ウルトラマンガイア
〜時空の大決戦〜
全ストーリー公開!!

*** 作成者「くらむぼん」からのお断り ***
このストーリーは、私が映画で見て記憶に残っている情報と、パンフレットを元に作成したものです。
セリフなどは、記憶モードですので、多少違うところも多いと思いますが、ご了承ください。
また、映像では、勉の世界と我夢の世界が行ったり来たりするシーンがありますが、
文章構成上、その表現はかなり難しいので、我夢の世界は一個所にまとめて記述してあります。
最後に、サントラCDをお持ちの方は、それを聞きながら読んでいただけるとより楽しめると思います。


〜プロローグ〜
夜の街を我夢は何者かを追って走る。ビルの屋上へ追いつめるが、振り返った相手は自分自身
の姿形をしていた。
「君は自分自身の影と闘っているんだよ、、、高山我夢。」
その男はそう言うと姿を消し、ビルの下から巨大化しサタンビゾーとしての姿を現した。
「お前にこの世界を守ることなど出来はしない」
そう言葉を吐き捨てたサタンビゾーに、エスプレンダーを手にした我夢は断固として言った。
「守ってみせる!その為に“ガイアの光”を手に入れたんだ!」
「笑わせるな」とサタンビゾーは、その鋭利な爪でビルを破壊した。屋上の我夢は真っ逆さま
に落ちて行く。が、偶然にもビルからむき出しになった鉄骨にしがみつき、ぶら下がった。
必死によじ登ろうとする我夢を無視して歩き出したサタンビゾーは、体の中央に走る黄色い
裂け目から光線を放った。夜の街にビルが粉々に砕け散り燃えさかる。
なんとか鉄骨によじ登った我夢は、先端に落ちたエスプレンダーを取ろうと、遥か眼下に地上
を見ながら恐る恐る鉄骨の上を歩きだした。街を破壊するサタンビゾー。突然、ビルが揺れた。
我夢は今にも転げ落ちそうになるエスプレンダーに飛びつき、夜空へジャンプしながら叫んだ。
「ガイアーーー!!!」
サタンビゾーの背後に赤い閃光が広がりガイアが現れた。ビルの谷間で闘いが繰り広げられる。
そして遂にガイアは必殺技の構えに//
<ブチッ>
???
「あっ、ひどいよ〜!」
振り返った勉少年は、リモコンを手にしたお母さんに向かって文句を言った。
「何度同じの見てんの。これ、録画でしょ。」
と言いながら勉のお母さんはデッキからビデオを抜き取る。さらに"35点"の算数のテストを
目の前に見せながら言った。
「勉強とか、スポーツとか、もっと大事なこと一杯あるでしょ。そろそろウルトラマンなんて
 卒業したら?」
勉は何も言えなくなってしまい、しぶしぶあきらめた。。。
深夜、親が寝静まると、勉が台所にこっそりと入ってきた。
「だって、好きなんだも〜ん。」
とつぶやきながら、炊飯器の中に隠されたビデオをあっさり見つけてデッキにセットした。
主題歌が流れだし・・・さっき見ていた所まで物語は進んでゆくが、途中で画面にノイズが
出て消えない。と、その時、TVから強烈な光が放たれた。
気づくと勉は上空からこの世界を見下ろしながらすごいスピードで飛んでいる。急に『赤い玉』
が前方から迫ってきた。そして、見たこともない世界が目の前に広がった。破壊し尽くされた
街や遺跡が炎につつまれている。そこには一人の少女が、涙を浮かべながら祈るように手を握
り合わせ立っていた。
「君は・・・誰?」

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ウルトラマンティガ ウルトラマンダイナ

ウルトラマンガイア

―超時空の大決戦―
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学校へ登校する途中、勉は友達の優にウルトラマンの話をしている。
「ティガ、ダイナもすごかったけど、今やってるのはウルトラマンガイアで、主役の我夢が
 かっこよくってさ〜。」
と目を輝かせながら話す勉を、優は素っ気無くあしらう。
「僕には読みたい本がたくさんあるから、そんなTV見てる暇なんてない。」
「優だって、見たら絶対ハマルと思うけどな〜。。。」
朝の教室はいつもと同じように、ざわめいている。やさしそうな女の先生が黒板の前に立った。
「はぁ〜い、みんな静かにぃ。・・・・・静かにと言ったら、静かにする。」
おとなしくなった生徒達に、先生は転校生を紹介した。その転校生“七瀬リサ”は、勉が見た
昨日の『夢?』の中の少女だった・・・

校庭でガイアとサタンビゾーの絵を描いて一人遊ぶ勉にリサは声をかけた。
「勉君、絵上手ね。でも、その絵嫌い。街が壊れているから。。。私、暴力とか嫌いなの。」
そんなリサに勉は昨日の夢の話をした。
「予知夢・・・ってやつかな?勉君と私はこうして出逢う運命にあった。。。なんてね。」
内心、馬鹿にされるんじゃないかとビクビクしていた勉は、リサがその話をすんなり受け入れ
たのが、ちょっと意外だった。
「私、いろんなとこに行ったことがあるから想像力豊かなの。」
「まるでガリバーみたいだね。」
「ガリバー?」
いろいろな国を旅するガリバーの話を知らないリサに、『ガリバー旅行記』を貸してあげると
勉は約束した。
「おもしろそう!それってハッピーエンド?」
リサがそう聞いたとき、勉の所へバスケットボールが転がってきた。
「勉!お前もやるか?」と友達が誘う。
運動の苦手な勉は、しばらく考えてからやってみようかなと一歩を踏み出した時、目の前に
ガイアの絵を踏みにじる大きな足が立ちふさいだ。恐る恐る見上げると、いじめっ子の上級生
3人組だ。
「君ぃ、いかんなぁ。いつまでも、こ〜んな絵を描いてちゃ。
 ちょっと、それ、貸してくれないかなぁ。」
とリーダー格の浩に言われ、3人組に囲まれた勉は、あきらめて友達のボールを渡してしまう。
「ウルトラマンなんて、早く卒業せいや。」「卒業せいよ。」
そう言って、3人組はボールを奪って去っていった。

放課後、勉は秘密基地であるさびれた倉庫へ走っていった。倉庫の中に入り「嫌われたよな。。。」
と、一人つぶやきながらTVのガイアがたくましく闘う勇姿を思い浮かべ、自分の不甲斐なさ
に、ちょっと落ち込んだ。ふと、飾ってあったおもちゃが落ちているのを見つけ、おもちゃの
棚を見ると、棚の上には『夢』で見たのと同じ赤い玉が・・・
恐る恐る手に取ると、その玉は一瞬まばゆい光を放った。思わず玉を投げ捨てしりもちをつく。
どこからか声も聞こえてきた。
「ノゾミガ・・・カナウ・・・ネガエバ、スベテ、ゲンジツトナル・・・」
「だっ、誰!?誰か居るの!?」
恐ろしくなった勉は、あわてて逃げ出した。

翌日、優にそのことを話すと、またいつもの夢の話だと思われ相手にされない。勉はネズミ
軍団とも戦ったり、巨大な猿達と戦ってウルトラマンに助けられたり、いろいろな夢を話して
聞かせていたのだから優が相手にしないのも無理もない。しかし、勉はガンとして言い張った。
「夢じゃない!」
そこへリサが入ってきた。
「なんの話?」
放課後、勉は秘密基地の倉庫へ二人を案内した。赤い玉は、そのままの場所に転がっていた。
勉は、赤い玉に触れようとするリサに「毒を持ってるかも」と、ビクビクしながら言うが、優
は冷静な態度で、「玉は生きてもいないし、毒ももってない」と、あきれて言った。それでも、
気味悪がって「帰ろう」と、しり込みする勉にリサは言った。
「なんでも、すぐにあきらめるの、、、良くないよ。」
昨日の3人組とのことを思い出し、リサの手前、勇気を出した勉は赤い玉を拾い上げた。
「願ってみたら?勉君が一番、現実にしてみたいことを。」
そうリサに言われ、後に引けなくなった勉は恐る恐る言った。
「もし、願いが本当にかなうなら、、、  僕は、、、僕は、本当の我夢に会いたい!!!」
その声に反応したかのように、赤い玉が一瞬光った。それを目の当たりにして優も驚く。
突如、空から異様な轟音が響いた。急いで外へ出た勉達は驚きの声をあげた。
空に海が広がっている!天と地がひっくり返ったような光景に唖然とする勉達。
空に広がる海の中から、一つの影が近づいてくる・・・
そして、一機の戦闘機が猛スピードで飛び出してきた!
「ファイターEX!我夢の戦闘機だ!本当に願いがかなった!!!」
勉は歓喜の声をあげ、上空を飛びまわるファイターEXを追った。街中の子供たちも、TVの
ファイターEXが実際に飛んでいるのを見て追い駆け出した。
しかし、我夢には何がなんだかわからない。
「どうして、僕がここに?・・・バミューダ海域を飛んでいて・・・?・・・
 本部、敦子、ジョジ!応答してくれ!」

EXを追って集まってきた子供たちに、「僕がこの玉の力で我夢を呼んだんだ」と、自慢気に
話す勉。と、、、その時、誰かに肩をつかまれ、グイッと振り返らされた。こわごわと視線を
上げると・・・案の定、あの3人組だった。
「君ぃ、嘘言っちゃいかぁんよ〜。」
リーダー格の浩が嫌味ったらしく言う。嘘じゃないと言い張る勉から、脇の一人が無理矢理に
赤い玉を奪い取り、浩に渡した。
「もし、本当なら、、、僕は、、、僕は怪獣を出すぞ!そして、お前なんか踏み潰させてやる!!!」
その瞬間、強烈な光を放った玉に驚いた浩は玉を投げ捨てた。裂けた青空から稲妻が落ちた。
そこには、TVに出てきたモンスターが立っていた。街の上空を飛んでいた我夢は、突然、目
の前に現れたモンスターに危うく激突する寸前、急旋回してよける。
「あれは何?」と聞かれた勉は「えっと・・・」と考え込みなかなか名前を思い出せない。
その時、ウルトラマンの絵を描く勉をさんざん馬鹿にしていた浩が、興奮して叫んだ。
「サタンビゾー!身長67m、体重5万t!武器は鋼鉄でも引き裂く鋭利な爪だ!!!」
サタンビゾーは目の前の煙突をその鋭利な爪で破壊した。逃げ出す子供たち。勉も投げ捨て
られた赤い玉を拾い、リサを連れて逃げ出した。
我夢はファイターEXに取り付けた自動操縦装置に、どこか広い場所へ降りるよう指示し、
エスプレンダーをかざした。「ガイアーーー!」
勉達の目の前で本物のガイアが現れた。サタンビゾーの鋭利な爪の攻撃をかわしながら戦う
ガイア。しかし、放たれた光線を防ぐ筈のバリアが、なぜか張れない。攻撃を食らってしまい
倒れるガイア。さらにライフゲージも、あまりに早く点滅を始めてしまった。ジャンプして
攻撃をかわし着地したガイアは、サタンビゾーに背を向けたまま両腕を広げてエネルギーを
溜め、振り返りざま、一気にフォトンエッジを放った。真正面から、めくらめく光の刃を食ら
ったサタンビゾーは、粉々に砕け散り蒸発した。
疲れきったように、ガックリと膝を着いたまま、ガイアは光に消えていった。。。

我夢は光の中からファイターEXへと戻った。
「なぜ、こんなに早くエネルギーが・・・」
不思議そうに自分の手を見つめる。ふと顔を上げると、ガラス窓に顔をへばりつけ、食い入る
ように自分を見つめる子供たちの姿が目に飛び込んできた。思いもしなかった光景に驚く我夢。
EXは小学校の校庭に着陸していたのだ。周りは子供たちに囲まれ埋め尽くされている。
「我夢だ!我夢だ!生我夢だぁ!」と子供たちは大はしゃぎだ。
コクピットから降りると、「ガイアに変身してぇ〜!変身!変身!」と囃し立てられる。
我夢はたまらず逃げ出すが、子供たちも負けじと追いかけてくる。我夢が逃げている間にも、
追いかけてくる子供たちの数は、どんどん膨れ上がってゆく。
「何なんだ!この街はぁ〜!どうしてみんな、僕がガイアだって知ってるんだぁ〜!!!」
海を見下ろす住宅地を走り抜け商店街に出た我夢は、子供たちに見つからないうちに店に飛び
込んだ。そこはおもちゃ屋だった。なんと、我夢が見たこともない数々のウルトラマンの人形
が、ところ狭しと並べられている。突然、「♪ギーリーギリーまーでー・・・」と流れ出した
歌の方に目を向けると、なんと、それはTVドラマの『ウルトラマンガイア』だった!
自分が設計したエリアルベースがそこに映っている・・・。我夢にも事態がのみこめてきた。
「どうやら、ここは僕がいた世界とは違うらしい・・・」
おもちゃを磨いていた店の親父が、「坊主、万引きするんじゃねぇぞー。」と言いながら、顔を
向けると“ガイア”の主人公の我夢がそこに立っている。店の親父は、驚き、慌て、興奮して、
壁に貼られた我夢のポスターと本人を交互に指差しながら、おもちゃのエスプレンダーを取り
出し、我夢をマネて叫んだ。「がいあ”〜〜〜!」
そこへ勉達が入ってきた。
「やっぱり我夢だ!僕がこの赤い玉で呼んだんだ。」
自慢気に話す勉は、我夢を秘密基地の倉庫へと案内した。

校庭では、警官に調査されるファイターEXを子供たちが、じっと見守っている。その中には
例の3人組も居た。「今度こそ赤い玉で最強の怪獣を出してやる」と浩は意地になっている。
警官は梯子にのぼり不思議そうにコクピットの中を覗き込んだ。すると突然EXが喋りだした。
「EXハッシンシマス」
計器が作動し始め、EXはゆっくりと上昇を始めた。慌てて、梯子から落っこちた警官は、
驚きの表情で見上げる。そして、EXはどこかへ飛び去ってしまった。
EXを呼び寄せたのは、もちろん我夢だ。XIGナビで指示を送りながら倉庫の中に誘導した。
倉庫の中で我夢は、赤い玉を分析させてくれるよう勉に頼むが、
「元の世界に帰りたいの?だから玉を調べるんでしょ!」と拒まれた。
「その玉は僕だけじゃなく、怪獣までも呼び寄せてしまったんだ。」という我夢の言葉に、
勉は、しぶしぶうなずき、赤い玉をランドセルから引っ張り出して我夢に渡した。
なぜか、前のように完全な球体ではなく、少しイビツな形に変形していた。赤い玉を分析器に
のせ、データをPALに取り込む我夢に勉は聞いた。
「それで何がわかるの?」
「うぅん、、、うまく行けば、この玉の記憶とか・・・」
勉は玉を取り出したときに散らばったランドセルの中身を片付けはじめた。本を取ろうと伸ば
した手が、リサの手と触れ合った。慌てて手を引っ込める勉。その本はリサに貸そうと持って
きた『ガリバー旅行記』だった。我夢も懐かしそうに言う。
「ガリバーか。。。僕も小さい頃によく読んだなぁ。いろんな国を旅するガリバーが羨ましくて、
 何度も読み返しては、その世界に思いを馳せていた。僕が量子物理学を志したのも、この本
 の影響かもしれない。・・・
 量子物理には、多世界解釈といって、自分とは違った自分が同時に存在するという考え方が
 ある。ガリバーは社会風刺の物語だけど、違った次元を行き来した物語と言えなくもない。」
「今の我夢みたいだ!」
「言われてみれば、確かに。」と我夢はニコリと微笑んだ。
勉は我夢に、その本にサインをしてくれるよう頼むが、その時、物々しい音が倉庫のまわり
から聞こえてきた。
「そこの戦闘機の男!無駄な抵抗は止めて、おとなしく出てきなさい!」
投降を命じる声が響いた。倉庫のまわりは何十人もの警官に包囲されていた。そんな状況にも
かかわらず、「話せばわかる」と、出て行こうとする我夢に、勉は「わかってもらえっこない!」
と言って引き止めようとするが、、、
「どこの世界でも、人はきっとわかり合える。駄目でもあたって砕けろさ!」
そう我夢は言って倉庫の外に出ていった。しかし、話し合うような雰囲気もなく盾に身を隠し
た警官たちに強引に取り押さえられてしまった。思わず勉は飛び出していく。
「我夢を連れていかないで!」
子供たちの存在に気づいた指揮官はさらに緊迫して、子供たちを保護しろと命令する。
取り押さえられるように保護された勉は必死に叫んだ。
「我夢ぅー!」
「勉くーん!」
我夢も思っていた以上に物々しい状況の中、勉のことを心配して叫んだ。その時、我夢を取り
囲んでいた警官たちが電気ショックでも受けたかのように、我夢から弾き飛ばされた。そして、
警官たちの見ている前で、我夢の姿は消えてしまった。同じく倉庫の中のファイターEXも。。。
我夢が元の世界に戻ってしまったことに落ち込む勉・・・。
また赤い玉の力で我夢を呼び戻そうと思いついたものの、パニックに陥る警官隊のどさくさに
紛れ、赤い玉は、勉達の見ている前で例の3人組に奪われてしまった。
海辺のベンチで途方にくれる勉達。リサは赤い玉を取り返さなければ大変なことになると言う
が、勉は、あの3人組は乱暴だから取り返すなんて無理だよと諦めてしまっている。
「我夢が言ってた。人はきっとわかり合えるって。。。」そう勇気づけるリサに、勉は
「我夢は強いんだ。ウルトラマンなんだよ!」と言い訳をする。
「あの玉の力を最初に使ったのは私達なんだよ!“また”大切なものがたくさん壊れる。。。」
リサは哀しい目をして、そう言い走り去っていった。

意識を取り戻し、目の前に近づく大きな亀の顔に驚く我夢。そこはバミューダの海の中だった。
墜落したことに気づいた我夢は、EXを急上昇させて海面から飛び出した。上空に出たEXに、
敦子から連絡が入る。
「2時間も連絡しないなんて、一体、どこ行ってたのよ!」
「ええっと、、、海の、中。。。・・・?」
「龍宮城にでも行ってたってわけ!?」
「アッコ〜、メルヘンチックだよ〜。」とジョジがからかう。
エリアルベースに戻った我夢は、千葉参謀と石室コマンダーに状況を説明するが、墜落時の
記憶が全く無い。
「とにかく、鮫のエサにならなくて良かった。」と笑って言う千葉に、
「いやぁ、驚きましたよ。目の前に、こぉ〜んな亀の顔が・・・」
口をすぼめ手をバタつかせながら泳ぐ亀の真似をした我夢は、突然、コクピットの窓ガラスに
へばりついた子供たちの顔を思い出した。真剣な表情になる我夢・・・
「どうした?」と心配する石室に、我夢は何か引っかかるように言った。
「何か・・・思い出したような気がして・・・」
部屋に戻った我夢は、そこに『ガリバー旅行記』があることに気づく。その本には“新星勉”
と名前が書かれていた。思い付いたように慌ててPALのデータにアクセスすると、そこには
“赤い玉”のデータが入っていた!記憶が徐々に蘇ってきた。
「僕は・・・時空を超えたんだ!」
赤い玉のデータを見ている我夢を急に強い光がつつみこんだ。そこは、勉が見た“夢”と同じ
世界だった。赤い玉は我夢に語り出す。
「ワタシは、次元の違う世界の人間によって創られた。願いを全て現実にする究極のマシン・・・
 しかし、ワタシは創られるべきではなかった・・・幾つもの世界が滅びてゆくのを、ワタシ
 は見てきた・・・人間の欲望に終わりは無い・・・」
我夢の目の前に、炎につつまれ滅びた世界が広がる。そこには、一人の少女が立っていた。
それは勉の友達であるリサだった・・・。
すでに、赤い玉は我夢を呼び出した時の段階は終わり、さらに強烈なエネルギーを放っている
という。“勉達のいる世界”が滅びようとしていることを悟った我夢は、自らが開発していた
“時空移動メカ:アドベンチャー”の元へと向かった。
「今は、これに賭けるしかない。」
アドベンチャーに乗りこんだ我夢に、敦子からの通信が入る。
「どういうつもり!」
そこへ石室と千葉が入ってきた。
「何事だ!?」
「我夢が、アドベンチャーに乗りこんでいます!」ジョジが言う。
「あれは、まだ実験段階ではなかったのかね!」
千葉の言葉を聞きながら、シートベルトを装着した我夢は言った。
「いいえ、すでに試用段階に入ってます。」
「いくら開発者といえども、勝手な行動は許されない。今すぐ降りなさい!」
「いいえ。降りません!」
「我夢!自分が何をしているのか//」
敦子の言葉を制し、石室コマンダーが我夢に問いただした。
「それ程、急いでいる理由は何だ?」
「ある世界が滅びようとしているんです。信じて下さい。僕はその世界を守りたい。いや、
 守らなければならないんです!」
その言葉に、状況を理解した石室は、危険過ぎると心配する敦子の言葉を聞きながらも、
我夢を信じて、命令を下した。
「アドベンチャーは、これより最終始動試験に入る!」
「ありがとうございます。。。」
アドベンチャーの両サイドの円盤がゆっくりと回転を始め、徐々に角速度を増していった。
周囲にプラズマが激しく閃光する。さらに、回転が加速してゆき、プラズマがアドベンチャー
全体を包み込んでゆく中、我夢は未知の時空へと旅立っていった。

赤い玉を奪った3人組を探し回っている勉と優のところへ、リサがやって来て、彼らが学校に
入っていったことを伝える。急ぎ学校へ向かった勉達は、校庭から3階の図工室の窓に怪しく
光る赤い玉を見つけた。勉はリサにそこで待つように言うが。。。「大丈夫?」と心配するリサ。
「全然、、、大丈夫じゃ、、、ないと、思うけど・・・。駄目でもあたって砕けろさ。。。」
と我夢の言葉で自らを勇気づけた勉は、図工室へ向かっていった。
「カッコつけ過ぎだよ。。。」と言いながらも、仕方なく優もついて行く。
図工室では3人組が粘土で怪獣を作っていた。口が腹まで裂け頭にハリネズミのようなトゲを
もち水掻きの手を持った四つ足怪獣。カマキリのような姿形をした怪獣。浩は、仲間の作った
それらの怪獣の骨格のような羽を取り去って、自分の作った肉食恐竜タイプの怪獣に付け足し
満足気に自慢する。浩の怪獣は腹の周りにもあばらのようなトゲが突き出て、いかにも攻撃的
な姿形をしている。
そっと忍び込んだ勉と優は、赤い玉にそっと手を伸ばした。突然、強い光を放った玉に驚いた
二人は3人組に見つかってしまった。
「君たちぃ、、、ちょうど良かった。これから、とってもオモシロイ遊びを始めるところなんだ。」
浩はそう言って、二人を屋上へ連れ出した。

屋上に出た浩は、勉や優に向かって日頃のオトナ達に対する不満をぶちまけ毒づいた。
「怪獣なんて、“幼稚だ”、“くだらない”。くだらなくて悪かったな!
 今から怪獣の本当の恐ろしさを味わせてやる!こんな世界など滅ぼしてやる!
 ほら、この玉だってそう言っている!」
浩は異常に興奮しながら、赤い玉を空に向かって突き出し叫んだ!
「こんな街など壊してしまえ!最強怪獣!キーングオブモーーーンス!!!」
空が割れ、キングオブモンスが実体化した。浩はその姿を学校の屋上から満足気に見ている。
怪獣は咆哮しながら口から強力な高熱線を吐き、次々に街を破壊してゆく!その光景を見て、
さらに興奮する浩達。不敵な笑みを浮かべる彼らは、赤い玉の魔力に支配されてしまったのだ。
高熱線を吐き、街を破壊しながらのし歩くキングオブモンス。逃げ惑う人々。勉のマンション
も怪獣の吐く高熱線によって崩れ去り炎につつまれた。
破壊される街を見て勉が絶叫した、まさにその時、空に“時空の裂け目”が現れた。

アドベンチャーの我夢は必死の思いで勉達の世界を目指していた。かたわらに置いてある勉の
『ガリバー旅行記』が、勉達のいる世界が近づいたことを知らせるかのように、パラパラと
めくれあがり、コクピットのモニタにはワガモノ顔で暴れまわる怪獣を映し出した。
そして遂に、アドベンチャーは時空の裂け目から勉達の世界へと飛び出していった!
「やった!遂に時空を超えたんだ!」我夢は興奮して言った。
「我夢だ!!!」アドベンチャーを見た勉が歓喜して叫ぶ。
我夢はそのままアドベンチャーの両輪をコマのように回転させながら、怪獣の頭に激突させた。
倒れるキングオブモンス。地上に降り立ったアドベンチャーは両輪を停止させ、バトルモード
に変形した。腕の形になった両輪からクラッシャーハンドを射出し、怪獣の両腕を挟み込んだ。
「よくも、好き勝手に!」と、我夢は電気ショック攻撃を加える。キングオブモンスは徐々に
力を失っていった。
「踏みつぶせ!キングオブモーンス!」
浩の言葉に呼応して赤い玉が怪しく光り、再び力を取り戻した怪獣は、クラッシャーハンドを
払い落とし、アドベンチャーに向けて高熱線を吐いた。爆発の炎の中から我夢のコクピットは
脱出するものの、怪獣の尻尾にはたかれてしまう。空中を回転しながら落ちて行くところを、
さらに口から吐かれた高熱線で狙い撃ちにされてしまった。一瞬の内に爆発!我夢がやられて
しまった・・・

「我夢が、死ぬわけがない!」その光景を目の当たりにした勉が叫ぶ。
その時、怪獣の目の前に、立ち塞がるように赤い閃光が輝き、ウルトラマンガイアが現れた!
ガイアは拳の一撃でキングオブモンスを倒す。つづけざまに攻撃を加え優勢なガイアは、一気
にフォトンエッジを放った!が、怪獣の強力なバリアに弾かれ全く効果がない。がく然とする
ガイア。しかし、決してあきらめることなく立ち向かって行くガイアの姿を、勉はじっと見守
っていた。激しい肉弾戦が続く。ガイアはキングオブモンスの腹に力の限り拳を打ち込むが、
逆に、腹のまわりにあばらのように突き出た角に捕えられてしまう。
苦戦するガイアを助けようと、勉は勇気をふりしぼって、赤い玉を抱きながら“ほくそ笑む”
浩に体当たりをした。浩の手からイビツになった赤い玉が転がり落ちると、3人組は我に返っ
たように、炎につつまれた街を見てがく然とする。
「君たちは、赤い玉の魔力に支配されていたんだ。」
勉がそう言ったとき、優が突起だらけのイビツな赤い玉を手にして言った。
「違うよ。この玉は鏡と同じなんだ。僕にもこの玉の声が聞こえる。でも、それは自分自身の
 声なんだ。ほら、また聞こえた。こんな世界を滅ぼせって。」
「駄目だよ、優!そんなこと願ったら駄目だ。怪獣を消してくれるように願って!」
「イ・ヤ・ダ・! 僕もこんな世界、好きじゃない。全然、自由じゃないもん。こんな世界、
 壊してやるんだ。そして、この玉の力でもっと自由な世界を創ってもらうんだ。」
優がそう願うと、キングオブモンスの腹がボコボコと波打ち、大きな口が出てきたかと思うと、
四つ足の怪獣スキューラが実体化した。さらに背中からは、カマキリのような怪獣バジリスが
現れた。優の破滅を望む気持ちが、浩の仲間がつくった怪獣までも実体化させてしまったのだ。
スキューラの地を這う攻撃に突き飛ばされたガイアは、上空からのバジリスの攻撃に地に叩き
つけられる。ガイア絶体絶命!

キングオブモンスは、勉達のいる学校に向けて高熱線を吐いた。真っ二つに崩れ去る学校。
優のいるところへ倒れてくる時計台に気づいた勉は、一瞬早く優に体当たりして救った。
赤い玉が転げ落ちる。傾いた屋上から滑り落ちそうな浩達は、必死に柵にしがみついていた。
赤い玉を探す勉は、真っ二つにされた校舎の向こう側の屋上に落ちているのを見つけるが、
そこへは、一人がようやく通れるだけの“瓦礫の橋”を渡るしか方法がない。恐怖をあおる
ように、炎のくすぶる地面にピアノが落ちてゆき、粉々に砕け散った。
三方を怪獣に囲まれたガイアは、反撃するチャンスも無くなぶりまわされ、ライフゲージも
点滅を始めている。
「僕が頑張らなくちゃ、我夢が死んじゃう!」
勇気をふりしぼり“瓦礫の橋”を渡る勉。その彼を校庭から見つめる目があった。七瀬リサだ。
「やめて、勉君!何も変わらないわ・・・」
まるで“夢”の中で見たリサのように、祈るようにして哀しい目で勉を見つめている。
「何も変わらないことなんて・・・ないよ!」
勉は希望を捨てず少しづつ前へと進んだ。その時、瓦礫の橋は音をたてて崩れ落ちた。間一髪!
勉は反射的に向かい側へジャンプして飛び移っていた。安堵のため息をつき、イビツな赤い玉
を手にした勉は願う。
「我夢を助けて!怪獣を消して!」
・・・しかし、何も変わらない・・・
おかしい?と玉を眺め回す勉に、赤い玉から声が聞こえてきた。
「ムダダ・・・ジッタイカシタモノヲ、ケセハ、シナイ・・・テオクレダ!」
その言葉に絶望してしまいそうになる勉・・・
そんな勉を、柵につかまりながら浩達が応援する。
「がんばれ!勉!」
「あきらめんなよ!勉!」
「もう少しだ、頑張れ!勉!」
正気を取り戻した優も勉に声援をおくる。
勉の目に再び希望の光が輝いた。
「そうだ!僕は一人なんかじゃない!・・・ウルトラマンだって!」
その瞬間、バジリスの口から放たれた光弾がもの凄いスピードで迫り、勉達の学校を直撃した。
爆風に吹き飛ばされる勉たち!吹き飛ばされながらも、勉は赤い玉を抱き力の限り叫んだ。
「光よーーー!!!」

・・・
・・・白い世界・・・彼らは、めくらめくほどの、まばゆい光の中にいた・・・
・・・力強く、あたたかい、その光につつまれて、勉達は“そこ”にいた・・・
天を仰いだ浩が「あっ!」と声をあげた。勉もつられて見上げる。
徐々にうすれゆく光の中から姿を見せたのは・・・
「ウルトラマンティガ!!!」 ティガの手のひらに乗った勉が、瞳を輝かせ叫んだ!
「ウルトラマンダイナ!!!」 ダイナの両手に乗った浩達や優も、歓喜の声をあげた!
子供たちを手のひらに乗せ、雄々しく立つティガとダイナ!
リサが二人のウルトラマンを見てつぶやく。
「光・・・」
勉達をそっと地上に降ろし、そして力強く振り返るティガとダイナ!
ガイアをいたぶる怪獣達に、手から光刃を放ち、ジャンプしてガイアの元に駆けつけた。気を
とられるキングオブモンスに一撃を食らわせ、後ろにさがるガイア。互いに顔を見合わせる
光の戦士達。三人のウルトラマンが揃い並んだ!校庭から勉達もウルトラマンを応援する。
ティガはスキューラに立ち向かい、尻尾をつかんで投げ飛ばした。海へ逃げ込むスキューラを
ティガが追う。空に逃げてゆくバジリスをダイナが追う。バジリスは宇宙にまで逃げて行く。
ガイアは勉達の声援を背に、キングオブモンスと闘う。宇宙に、地に、海に、繰り広げられる
壮絶な戦い!
ティガは海の底深く逃げるスキューラを追う。しかし海の中では敏捷なスキューラに、ティガ
は体当たりの反撃を食らってしまう。海底に降り戦うものの、海の中では思い通りの動きが
できず、ティガのパンチが空を切る。さらにスキューラの腹まで裂けた大きな顎に挟まれ苦戦
するティガ。
宇宙空間をスピーディーに飛び回るバジリスは素早く向きを変え、追ってくるダイナを、鋭い
くちばしで、カマのような手で攻撃する。バジリスの口から吐かれた光弾を食らいながらも、
地球を背に闘うダイナ。
地上で闘うガイアは“V2”のパワーでは、キングオブモンスに致命的な攻撃が与えられない。
あまりにも強いキングオブモンスを前に、ガイアは全身から光を放ち“スプリームバージョン”
へとチェンジした。パワーアップし、力強く構えるガイア!
キングオブモンスが吐く高熱線を回転する光バリアによって、はね返した。
ティガとダイナは、それぞれ苦戦しながらも、必殺技のゼペリオン光線、ソルジェント光線を
放ち、怪獣を葬り去った!
スプリームバージョンのガイアも、遂に必殺技の構えにうつった。両方の手に徐々に光が凝集
しエネルギーが満ちた瞬間、頭上から勢いよく振り下ろしたガイアの両手から、強烈な閃光と
ともに“フォトンストリーム”がほとばしり、キングオブモンスは大爆発して消滅した。

闘いを終え、夕焼けを背に立つガイア。ティガが、ダイナが、その両脇にゆっくりと降り立ち、
三人のウルトラマンが並ぶ。ガイアはティガとダイナと顔を見合わせ、互いにうなずき合った。
「我夢ぅーーー!」
勉の呼び声に、やさしく振り向いたガイアは光に戻っていった。
光の中から我夢が勉のところへ手を振りながら走ってくる。我夢の胸に飛び込んでゆく勉。
「僕。。。本当は、、、本当は、恐かったけど。。。」
「カッコよかったよ。」我夢は勉の勇気を誉めて言った。
優や浩達、そしてリサが二人のところへ集まってきた。赤い玉は元の美しい球体に戻っている。
「この玉の力で、壊れた街を元通りにして、今度はもっと素敵な世界を創る?」
リサが勉に聞いた。しかし、勉は言った。
「いや、もうこの玉の力を使っちゃいけないんだ。そんなことしたら、いつかこの世界を
 滅ぼしちゃうよ。僕は願うよ、この玉が永遠に消えてなくなるように。」
その言葉を聞いて微笑むリサの元に、赤い玉がゆっくりと飛んでゆき、リサの手に抱かれた。
「君だったのか・・・」
我夢がすべてを理解して言った。リサはゆっくりとうなずいた。
「でも、ようやくこれで、旅を続けなくても済むかもしれない。。。」
唐突に突きつけられた真実に、何が何だかわからずリサを見つめる勉に我夢は説明した。
「彼女と赤い玉は一つのもので、赤い玉はインタフェースの//」
「わかんないよ!そんなこと、わかんないよ!! だって、七瀬さんは友達なんだよ!」
勉は我夢の言葉をさえぎり言った。気づいてはいても、そんな真実を認めたくはない。
しかし、そんな勉にリサは心静かにお願いする。
「勉君、さっきのお願い・・・してくれるよね。」
「・・・でも、玉が消えてしまったら、七瀬さんだって消えちゃうんでしょ!・・・」
つらい選択に動揺する勉に、我夢は一人の男として認めて言った。
「勉はもう、自分自身で決められる筈だ。」
その言葉に、じっと考え静かに頷いた勉は、リサから渡された赤い玉を見つめ、そして願った。
「・・・玉よ、消えろーーー!」
玉は最後の輝きを放ち、青い玉へと変わっていった。そして、リサとともに消えていった。
最後にリサは勉に言った。
「君は、未来を守ったんだよ。」
玉が消え、違う世界に住む我夢も、元の世界へと戻る時が来た。我夢は勉に『ガリバー旅行記』
を渡しながら言った。
「これのおかげで、また会うことができたんだ。 さようなら・・・勉。」
消えてゆく我夢を見つめ、勉も別れを告げた。
「さようなら・・・我夢。」
彼らを見守っていたティガとダイナも、夕闇の中、光につつまれ、そして消えていった。

〜エピローグ〜
次の日・・・
いつもの朝。いつもの勉のマンション。
いつものように勉はランドセルを背負って学校へと家を出ていく。
ただ一つだけ、いつもは口にしないことを言って。
「僕、ウルトラマンも好きだけど、お母さんも、大好きだよ!」
「どうしたの?急に。。。忘れ物ないわね。
 いってらっしゃい。」
勉を送り出したお母さんの顔はいつもになく明るかった。

ざわめく教室の中・・・
やさしい笑顔で担任の先生が黒板の前に立った。
「はぁ〜い、みんな静かにぃ。・・・・・静かにと言ったら、静かにする。
 今日から、新しい友達がくることになりました。」
そう紹介されて入ってきた少女が挨拶をした。
「七瀬リサです。よろしくおねがいします。」
『僕が、守った未来・・・』
勉は一人、すがすがしく微笑んだ。

我夢のいる世界・・・
ファイターEXがエリアルベースから射出され、大空へと飛び立つ。
我夢は決意も新たに言った。
「世界は滅んだりしない!絶対に!」

勉は学校の屋上でリサに『ガリバー旅行記』を見せた。
表紙をめくった勉にリサが聞いた。
「なあに?これ。」
「我夢。。。」
そこには、我夢の字でこう書かれていた。

『世界は滅びたりしない。
   君たちが明日を信じる限り。
               高山 我夢』

― 完 ―

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