ガイア最新話感想

第47話

XIG壊滅!?

放映日

1999年7月31日

登場怪獣

超巨大単極子(モノポール)生物 モキアン
死 神


脚本

右田 昌万

監督

北浦 嗣巳

特技監督

北浦 嗣巳


ストーリー

作成

GEM!


巨大なワームホールが、ラーメンのナルトへと変身した!
そのナルトは、藤宮の持つ箸によってつかまれ、口へと運ばれた。
藤宮は、ラーメン屋にいた。
店の「タラバマン」のポスターはなぜか藤宮のことを笑っているようだった。
「・・・では、現場の吉井玲子を呼んでみましょう。」
テレビの中のキャスターがそう言ったのを聞き、藤宮はテレビの方へ目をやった。
吉井玲子は、ジオベース前にいた。
GUARDが破滅招来体と和平交渉を行っているという報道に対しての
レポートを行っていたのであった。
藤宮の読んでいたスポーツ新聞のトップには、まるでタコのような緑色の宇宙人と、
千葉参謀が握手をしている合成写真が掲載されていた。

「金ここ置くよ」
そう言って、吉井玲子のレポートが終わると藤宮は席を立った。
「いかがでしたか?藤宮さん。」
突然、テレビの中のキャスターが藤宮に対して話しかけてきた。
「ふふふふ・・・吉井玲子さんのことが気になるみたいですね・・・。」
そう言うと、テレビのキャスターの様相は不気味に変わり、消えていってしまった・・・。

そのころエリアルベースでは通信衛星のトラブルに見舞われていた。
そして、エリアルベース上空には巨大な物体が確認された。
さっそくチームファルコンが偵察に向かった。

藤宮は携帯端末で、XIGのコンピュータへとアクセスしようとしたが、
通信衛星が何者かに破壊されてしまい、不可能であった。
「我夢、何かあったのか?」
突然、携帯端末のディスプレイにキャスターに変身していたやつが映った。
その顔はすぐに吉井玲子へと変わった。
「助けて〜!」
吉井玲子は、背景にあるラーメンのナルトの中へと飲み込まれていってしまった。

藤宮は、急いで吉井玲子の部屋へと向かった。
しかし、吉井玲子の姿はなかった。
不気味な笑い声が聞こえてきた部屋を開けると、その中はまるで宇宙空間のように
様々な惑星が浮かんでいた。
吉井玲子は、岩石の上に寝ていた。
不気味な笑い声が部屋の中に響いた。
「ご心配なく」
『死神』はそう言うと藤宮の前に姿を現した。
「ただ気を失っているだけです。
 私は、アルジの使い・・・そして、ここはモキアンの体内!」
エリアルベース上空にあったのは、モキアンと呼ばれる巨大な生物であった。
玲子の部屋はモキアンの体内へとつながっていた。
「そしてその石は、アルジからあなたへのプレゼントです・・・。」

藤宮と玲子の乗っているその石は、モノポールと呼ばれる、磁石のN極しか
持たない物質であった。
それが地球へと降りてきた場合、巨大なN極が発生し、地球内部のマントルが
大移動を起こし、プレート同士の衝突で世界が滅びてしまうのであった。

「なぜこんなものを使う必要があるんだ!」
藤宮は死神に聞いた。
「人類を滅亡させ、誕生したての希望の星に戻すため、浄化する!」
死神は叫んだ。

モキアンは地球へと接近していた。後30分で地球に影響を及ぼすまでになっていた。
「XIGの総力を結集し、こいつをくい止める!」
石室コマンダーは、地球防衛指令デフコン1を発令した。
堤チーフの命令により、ライトニング、ファルコン、クロウの全ファイターチームが
マニュアル操縦にて出撃した。
エリアルベースもモキアンめがけて動き始めた・・・。

「なぜ人間を嫌う?人間がおまえたちにいったい何をした!」
藤宮は、死神に対し叫んだ!
「我々は、滅ぼされたくない・・・。」
 このままでは、宇宙そのものが滅亡する。」

ファイターチーム全機が発砲を開始した!
そして、エリアルベースもついに主砲をモキアンに対し発射した!

「アルジはいつもあなた方を見ています。
 そして常にうれいています。
 お見せしましょう。宇宙の真実のほんの一部を・・・。」
そう言うと、藤宮たちの頭上の星星がある一点へと集まった。
「彼女は、悪性のウィルスに冒されています。
 アルジは彼女の体からウィルスを取り除こうと、さまざまな
 薬を投与しています。
 あなた方が、『破滅招来体』と呼んでいるのがそれです。」
「人間が・・・人間が宇宙を蝕んでいる、ウィルスだというのか!」
XIGファイター機がモキアンを攻撃しているのが、宇宙に映し出されている。
「ずいぶんしつこいウィルスだとは思いませんか?
 宇宙に蔓延してやろうと死にものぐるいで向かってくる・・・。」
そう言うと、死に神の目が光った。
モキアンから光線が放たれ、ファイター機へに命中。
そして、エリアルベースへもたくさんの光線が命中し、内部が破壊され始めた!
全ファイター機は、エリアルベースへと戻された。
エリアルベースは、モキアンからの攻撃により、内部外部ともにひどい損傷を被っていた。
XIG司令室の中でも大爆発が起き、柱が倒れ内部がめちゃくちゃに壊されてしまった・・・。

「アルジはあなたを必要としています。」
「破滅招来体が俺を?」
「彼女の痛みを取り除いてくれるのなら、あなたにこのモキアンを差し上げましょう。
 地球の運命を、あなたの望むままに・・・。」

 気圧保持のため、緊急シールドがロックされた。
エリアルベースの武器は、ほとんど使用不可能になっていた。
「どうすればいい・・・どうすればあいつを止められる・・・。」
石室コマンダーは、一人つぶやくようにそう言った。
我夢はそれに答えた。
「怪獣の持つ磁気単極子N極に対抗できるだけのS極があれば、
 怪獣を引きつけることは可能です。
 でも・・・リパルサーホイールの回転を極限まであげれば、
 磁気単極子S極に・・・限りなく近づけます・・・そのためには・・・。」
我夢の苦しそうなその言葉を、石室は引き継いだ。
「エリアルベースを・・・犠牲に。」

モキアンは、地球に影響の出始める直前まで来ていた。
石室コマンダーは考えた・・目をつむり考えた。
そして、目を見開き、決断を伝えた。
「全員、エリアルベースを退鑑!」
XIG司令室にいるメンバーは、石室コマンダーの方へ振り向いた。
「リパルサーリフトで怪獣を引きつけ、安全高度まで上昇。
 エリアルベースごと、怪獣を破壊する!!」

「もう一度出撃させてください!」
「安全高度まで怪獣を引き上げれば、俺たちがたたきます!」
ファイターチームのリーダーたちは、堤チーフへと詰め寄った。
しかし、怪獣の攻撃により射出口は破壊され、唯一発鑑できるのは
ファイターEXだけだった・・・。
「私に行かせてください!」「私に!」「私に行かせてください!」
梶尾、稲城、米田の各リーダーは、EXでの発鑑を求めた。
「ダメだ!」石室は言い放った。
「これは、命令だ!」

こうして、エリアルベースの全職員たちはエリアルベースを離れることになった。
ジョジーは涙を流していた。
「こんな戦い、いつまで続くんだろう・・・。」

「宇宙の命が芽生えたその時から、強いものが弱いものを飲み込みエネルギーとする。
 その戦いのシステムが、彼女の痛みを生み出したんだ!!」
「人類は進化しすぎた!それ自体が、宇宙を破滅に導くのだ!」
その言葉を聞いたとき、玲子は死神に向かってこういった。
「勝手すぎるよ・・・。」

エリアルベースからは、「ダブライナー」が次々に職員を乗せて飛び出していった。
そして、我夢と石室コマンダーを残し、「ピースキャリー」もエリアルベースを後にした・・・。


次回予告

死神の逆襲

死神『ウルトラマンを差しだせ!』
エリアルベースを失った人類の前に、破滅魔人「ゼブブ」の声が響く!
君はどうする!?


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