ガイア最新話感想

第24話

アグルの決意

放映日

1999年2月20日

登場怪獣

甲殻怪地底獣 ゾンネル2
マグマ怪地底獣 ギール2


脚本

長谷川 圭一

監督

北浦 嗣司

特技監督

北浦 嗣司


ストーリー

作成

くらむぼん


〜ジオベース〜 藤宮は大勢の警備隊員をものともせず、正面から進入した。進入した彼をとらえた監視カメラ
映像を見ていたコマンダーらは、それを彼の宣戦布告とみなした。
藤宮は全世界の怪獣潜伏地点の極秘データにアクセスするが、その部屋は警備隊員に完全に
包囲されていた。
梶尾と共にジオベースに急行した我夢は、入り口に倒れる無数の警備隊員を発見する。
その時、突然、夜空に青い閃光と共にアグルが現れ、そして飛び去っていった。

〜アメリカ・アリゾナ〜
若者達がキャンプファイアーを囲んで踊っているところに、突然、地響きが起こり慌てふた
めくが、遥か向うに青い巨人の姿を見つけ歓喜の声をあげた。
アグルは右腕を高くかかげると周囲に閃光する青いプラズマエネルギーをその腕に吸収し、
次の瞬間、右拳を地面に叩きつけた。青いエネルギーは地中に吸い込まれていく。

その頃、我夢はリリーの墓の前で亡き稲森博士に一人つぶやくように問う。本当に藤宮の考え
を正しいと思っていたのかと。。。
梶尾が、青い巨人が今度はメキシコに現れたと伝えに来た。怪獣をコントロールすることを
あきらめた藤宮は、もっと“最悪の事”を考えているのだ。

メキシコにつづき、オーストラリアにも現れたアグルは同じように地中にエネルギーを放ち
飛び去るが、GUARD南太平洋支部の戦闘機に攻撃を加えられていた。遂にGUARDは、
青い巨人を“敵”と見なしたのだ。しかしアグルは無傷で飛び去っていった。
アグルは、今度はアフリカを目指しているのだった。

青い巨人が世界各地の怪獣潜伏地に現れた事を知った我夢と梶尾はジオベースを後にした。
PARSELで怪獣をコントロールできないと知った藤宮は、今度は世界各地の怪獣を暴走させよう
としているのだ。
梶尾はジオベースから後をついてくる車に気づき進路を変える。

〜喫茶店の中〜
尾行していたのはKCBの玲子だった。梶尾達は彼女に、なぜ追っていたのかと問い詰める。
玲子は言った。
「私には、何もできないかもしれない。でも、もう一度だけあの人(藤宮)に会いたい・・・」

次にアグルが現れるであろう警戒区域の秩父山中にチームクロウが、北九州にはファルコン
が飛んだ。

その夜、藤宮は秩父山中にいた。星空の異変に“時間が無い”ことを悟った藤宮は怪獣潜伏
地点でアグレイターをかざした。
玲子を乗せ梶尾と我夢は、秩父山中に向け車を走らせていた。突如、彼らの前に青い閃光が
広がりアグルが姿を現した。梶尾は指名手配となった藤宮も近くにいる筈だと、さらに車を
走らせた。
クロウのファイターなど目に入らないかのように、プラズマを吸収するため右腕を天高く
かかげるアグルは、まともにクロウの攻撃を食らう。容赦ない攻撃に一度は倒れこむものの、
再びプラズマを吸収し地底にエネルギーを放ったアグルは、その場で光につつまれ消えた。

早朝、藤宮を捜索する我夢達の前に、ふらふらになった彼が姿を現す。我夢は彼に問う。
「人類を消し去ることでしか地球を救えないという、クリシスの回答を信じているのか!?」
抵抗したら容赦なく撃つと断言していた梶尾は、銃口を藤宮に向けるが、玲子は盾になって
梶尾に言った。
「人間同士が争って何になるの!憎しみでしか解決できないなんて、悲しすぎるよ!」
藤宮はその場に倒れ、つぶやく。「聞こえる・・・地球の、、、命の、、叫びが・・・」
アリゾナに怪獣が現れクロウが向かったとの連絡を受けた梶尾は、我夢に言う。
「ひとまず、そいつを病院に連れて行け。後の判断は“お前達”に任せる」と。

病院のTVでアリゾナの街が甚大な被害にあることを知る我夢。
TVを見ている車椅子の少年が言う。「きっと、ウルトラマンが来てくれるよ!」
愕然とする我夢。しかし、我夢には自分が手に入れた“ガイアの力”を使うことは、地球の
意志に反するのではないかという不安が生まれていた。
手当てを済ませ眠っている藤宮を見つめながら玲子が言う。
「確かに出会いは“偶然”だったかもしれない。
 でも、、、出会ったことには、きっと“意味”があるって。。。」
その言葉でハッと我に返る我夢。(ガイアとの出逢いを“意味あるもの”にしなければ!)
「藤宮の側にいてもらえますか。」
そう言い残して病室を後にした我夢は屋上にあがり、力強くエスプレンダーをかざした。
その時、玲子は病室の窓ごしに、一条の赤い光が飛び去って行くのを見た。
赤い光は海を超え、アリゾナへ飛ぶ。そこでは、クロウの一機が怪獣の吐く光炎の直撃を受け
爆発の閃光につつまれた!?・・・いや、赤い閃光はファイターを守るように現れたガイアの
光だった!ガイアはアグルによって目覚めさせられたゾンネルIIと戦う。

突然、藤宮は「なぜお前は地球の意志に逆らおうとする!」と叫び病室を出ようとする。
「待って!これ以上何をするつもりなの!」と止める玲子に、藤宮は言う。
「地球を滅びへと導くのは人間の愚かさだ!
 それを知りながら邪魔する奴は、俺は倒さねばならない!」
「そんな愚かな人間たちを、どうして助けたりしたのよ!」
必死に説得しようとする玲子の言葉に、一瞬、玲子や少女を救った光景が脳裏をよぎる。
が、その迷いを振り払うかのように
「俺が救うのは、この地球だけだ!」とうそぶき藤宮は出て行った。
ちょうどその時、藤宮が目覚めさせたギールIIが病院の目の前に姿を現した。逃げ出す人々。
倒れた老婆を無視し、ふらつきながら通り過ぎゆく藤宮に、玲子は怒りの眼差しを向けた。
しかし。。。
「ウルトラマン!助けて!」
と車椅子から落ちた少年の叫びに、思わず立ち止まった藤宮が目にしたものは、
“アグルとガイアが手に手をとった”少年の絵だった。駆けつけた玲子が藤宮に叫ぶ。
「地球だけを救いたいんでしょ!愚かな人間は関係ないんでしょ!早く行きなさいよ!!」

屋上に出た藤宮は、怪獣を見つめながら苦悩したように叫ぶ。
「無駄だとわかっていて、、、それでも守るのか、人間を・・・
 それがウルトラマンだというのか!!!」
青い閃光が広がり、怪獣の前にアグルとなって姿を現した。車椅子の少年は信じていたかの
ように言った。「あ!おねえちゃん、見て!」
病院へと突進する怪獣を、ギリギリのところで食い止めるアグルの姿を玲子は見ていた。

アリゾナではガイアが、秩父山中ではアグルが怪獣と戦っていたが、しかし、共に苦戦して
いた。どちらもライフゲージが赤く点滅している。
ライトニングで急行し、怪獣と戦うアグルを目にした梶尾は、なぜ青い巨人が・・・と不審
に思いながらも、自信を持って命令を下した。
「各機、“ウルトラマン”を援護する!」

アリゾナで戦うガイアは、フォトンエッジで一気に蹴りをつけようとするものの、
“憎しみでしか解決できないなんて悲しすぎる”といった玲子の言葉を思い出し、怪獣の
闘争本能だけを鎮める光線を放ち、巣に帰してやった。
アグルは、自ら目覚めさせた怪獣を、自らのフォトンクラッシャーで粉々に葬り去った。
玲子を肩越しに見つめるアグル。そのアグルを玲子は涙ながらに見つめる。。。

その頃・・・
GUARDは怪獣潜伏地点に対し、地中貫通ミサイル攻撃の決定を下した。

病院に戻った我夢は、藤宮の居なくなったベッドを見つめる。。。
戦いを終えた藤宮は、一人、またどこかへと歩き出していた。
目の前に、彼を待っているかのごとく立つ玲子の横を素通りして。。。



感想

第23〜26話の感想は、第26話にまとめて掲載します。

次回予告

明日なき対決

藤宮『俺が本当のウルトラマンだ!』、我夢『僕が本当のウルトラマンだ!』
これがガイアとアグルの最終決戦!・・・これが運命なのか!?


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