ガイア最新話感想

第23話

我夢追放!

放映日

1999年2月13日

登場怪獣

剛腕怪地底獣 ゴメノス


脚本

吉田 伸

監督

北浦 嗣司

特技監督

北浦 嗣司


ストーリー

作成

くらむぼん


〜ジオベース〜 稲森博士は、我夢の持ち帰った機械語デコーダ(PERSEL)に怪獣の闘争本能だけを鎮める改良
を加えていた。博士は我夢達に、あくまで怪獣被害の回避と捕獲分析を目的としていること
を説明した。

ジオベースの横につくったリリーの墓にたたずむ稲森博士。我夢が近づき
「驚きました。稲森博士がパーセル開発の担当だったなんて。。。」
「不思議なめぐり合わせね。。。藤宮君が作ったパーセルを私が引き継ぐなんて。。。」
藤宮から連絡は?と尋ねる我夢に、首を横に振りながら稲森博士は意外なことを口にする。
「なぜ地底から次々怪獣が現れるかわかる?・・・人間の身勝手さに怒っているのよ・・・
 きっと人間一人一人の意識が変わらない限り怪獣の怒りはおさまらない・・・」
その時、秩父山中に怪獣が現れたと梶尾が我夢のところに駆けつけ、二人はジオベースを後
にした。

梶尾のXIGファイターによって、怪獣の頭にPERSELが打ち込まれプログラムを作動させた。
ジオベース部隊は眠りについた怪獣を数機のXIGフローターでジオベースに搬送しようと
していた。

車に乗った稲森博士は密かにジオベースを後にした。彼女はなぜか怪獣搬送の通信を傍受して
いる。さらに1台の車が彼女の後を追い、パッシングをして停めさせた。追っていたのは
KCBの玲子だった。
「藤宮博也さんを捜しているんです・・・」
その言葉に車を降りた稲森博士は玲子に、
「話すことはないわ。ずいぶん会っていないもの。。。惹かれているのね・・・
 もし彼に会うことがあるなら伝えて、私の"最後の"研究の成果をよく見て欲しいって。」
そう言い残し去って行く。

怪獣が眠る現場に到着する稲森博士。数機のXIGフローターが周囲を旋回している。
「StartToCommand G40100 Enter!」
眠っていた筈の怪獣が突如目を覚ました。XIGフローターは緊急退避をやむなくされ、
怪獣は地底に逃げ込んでしまった。
「許してね・・・」彼女はそうつぶやいた。

〜エリアルベース〜
稲森博士がPERSELに独自の改良を加えた上、全てのデータを持ち去ったことに動揺するXIG
スタッフ達。急を知って飛び込んできた我夢に向かって千葉参謀が問いただす。
「君は藤宮博也という男を知っているな。」
千葉は、エリアルベース事件、ジオベースデータ盗難事件を極秘にリザードに調査させ、その
捜査線上に、青い巨人と何らかの繋がりがある藤宮の存在、その彼と我夢が接触していたこと
もつかんでいた。「本当なのか、我夢。」厳しい表情で問いただすコマンダー。
「もし彼が青い巨人と関係があったとしても、彼を説得して・・・」
「なぜ黙っていたのかね!」弁解する我夢を遮り、千葉は激怒して叱咤する。
遂に石室コマンダーは宣告した。
「我夢、お前からXIGのライセンスを一時剥奪する。この艦から今すぐ降りろ。」

一人街を歩く我夢は、藤宮の所へ向かった。堤チーフの親心で、我夢が無謀な行動を起こさ
ない為に見守るよう指示された梶尾が我夢の後を追っていた。藤宮の隠れ家に来た我夢は、
彼が何処かへ消えてしまったことを知る。人の気配に気づいた我夢はわざと争っている風
を装い、駆けつけた梶尾をからかった。「気づいてたのか」と梶尾は苦笑する。
「藤宮はここには戻らないようだな。」二人は確信した。その時、梶尾のXIGナビに敦子
から怪獣出現の連絡が“密かに”入った。(敦子はチーフから連絡するなと言われていた)
稲森博士が居る筈の現場に急行する車の中で、我夢は語った“博士は怪獣の怒りを見せつけ
ることで人間の意識を変えることができると信じているのだ”と。その時モニターがPERSEL
をとらえた。梶尾に住人の非難を促し、我夢は車から飛び出していった。

「もういいでしょう、博士! 怪獣の怒りを鎮めて下さい。」
そう諭す我夢を、稲森博士は拒絶する。そして静かに語りだした。
「人類は急激に進歩し過ぎた。自らの手で地球を滅ぼしてしまう・・・人間が緩やかに意識を
 変える時間なんて無い。“残酷な事実”を目の前に突きつけるしか方法はないの!」
そう言う彼女に、きっと人は変われる!どうして人間の可能性から目を背けるのかと我夢は
必死に説得するが、、、
「めぐり逢ってしまったからよ。。。地球の運命を背負ってしまった人・・・
 青い巨人に・・・」
「・・・知っていたんですか。。。藤宮が青い巨人だって・・・
 まさか博士は、自分の手を汚せば、人間の意識が変われば、藤宮が思い直すと。。。」
愕然としながら我夢が聞く。
「今の人類と同じように、、、彼も簡単には、変われないのよ。。。」
我夢は言葉を無くして立ち尽くすほかなかった。

その時、上空にXIGファイターのエンジン音が響き渡る。チームクロウが駆けつけたのだ。
稲森博士は駆け出しながらコマンドを送る。
「StartToCommand 0902G300 Enter!」
怪獣の口から火炎弾が我夢に!爆発!爆風で砂塵が舞い上がる・・・
「誰にも邪魔はさせない。」稲森博士の決意は変わらなかった。
怪獣を街に向けさせようとPERSELで指令するが、チームクロウの攻撃に怪獣を思うように
コントロールできない。それどころか、怪獣はじっと稲森博士を睨みつつ頭のPERSELを自ら
取り去った。
「所詮、人には操れないというの。。。」
呆然と立ち尽くす博士に向かって、怪獣は今にも火炎弾を吐こうとしていた。
「博士!離れて!!」
生きていた我夢は必死に駆けつけるが、火炎弾は一直線に彼女を捕らえた。爆発!
悲鳴とともに倒れる稲森博士。。。それを目の当たりにした我夢は、怒りをたぎらせガイア
に変身した。怪獣の吐く火炎弾を弾き飛ばしながら突進するガイア。渾身の怒りをこめて
怪獣を投げ飛ばした。崖に叩きつけられ崩れ落ちる怪獣。
いつのまにか稲森博士を抱いた藤宮がそこに居た。声にならぬ声を絞り出し
「なぜ・・・こんなことを・・・」と苦悩する藤宮に、
「もっと・・・見たかった。。。あなたの笑顔を・・・」
そう言い残し藤宮の腕の中で絶命する稲森博士。
手には藤宮へ渡そうと、PERSELのデータディスクを握り締めていた。。。
やり場の無い怒りと悲しみに絶叫する藤宮・・・
絶叫のこだまする中、ガイアも見守り立ちつくしていた。
突如、復活した怪獣の攻撃に苦戦するガイアだったが、チームクロウに援護され、フォトン
エッジで一気に怪獣の息の根を止めた。
藤宮を見つめるガイア・・・ガイアをじっと見つめる藤宮・・・
彼は何かを決心したように静かに毅然と立ち去っていった。。。

稲森博士の横たわっていた場所に駆けつけた梶尾。
「藤宮はデータを持って行かなかったのか。」
「無駄だとわかったんです。怪獣を操ることで地球は救えないって。。。」
そう言う我夢に向かって梶尾は憤り、
「博士は奴の為に死んだんだ! なのにまだお前は奴を説得するつもりなのか!
 ・・・我夢!」
呼び止める梶尾を後に、何をか胸に秘めた表情で、我夢は黙って静かに去ってゆく。。。
稲森博士の言葉が蘇る『今の人類と同じように、彼も簡単には変われないのよ。。。』


感想

第23〜26話の感想は、第26話にまとめて掲載します。

次回予告

アグルの決意

ウルトラマンアグルは世界各地で次々に怪獣を呼び覚ました。
もう、誰にも彼を止められないのか?
ガイアとアグルの二大バトルだ!


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