ガイア最新話感想

第21話

妖光の海

放映日

1999年1月30日

登場怪獣

無酸素海獣 カンデア


脚本

大西 信介

監督

根本 実樹

特技監督

佐川 和夫


ストーリー

藤宮は、夜中一人で外を歩いていた。彼は、子供を守った自分にとまどいを感じていた。
しかし、夜景を見て一言つぶやいた。。「おろかな光だ・・・。」

女性と一緒に早見市の白岩海岸近くへ来ていた、我夢のゼミ仲間だった佐藤は海の近くで
車をエンコさせてしまった。
彼女はたまりかねて、他の車をつかまえてさっさと乗り込み行ってしまった。
佐藤が呆れていると、突然海から光る球が飛び出してきた。ロケットかと思ったが、
水の中では怪しい物質がうようよしていた。
光の玉は森へと落ちていった・・・。

白岩海岸近くの森に無酸素地帯が発生したため、堤と我夢はピースキャリーで調査へ向かった。
そこには光る球体が発見された。無酸素エリアは、ゆっくとであるが拡がっていた。
このままでは危険なため、その球体を破壊することになり、ピースキャリーからミサイルを
発射し破壊した。
しかし、球体は世界中のあちこちで発見された。
世界の各支部では球体をすべて破壊し、事なきを得た。

我夢は球体の解析をチームマーリンの今井と調べていた。
その物質は、レスフェリン・レスフェラーゼ反応により発光する物質であり、
球体が海から飛来したことを証明していた。
我夢と今井が海からの物体の話をしていると、同じチームマーリンの
巌(いわお)が、ついに海からの怪獣が現れたのかといいながら、
今井の胸ぐらをつかみ、チームマーリンの出動かと興奮していた・・・。

我夢は調査結果を石室へ報告していた。
我夢はあの球体を攻撃兵器と位置づけ、何者かが地球上から酸素を消し去ろうと
しているのではないかと予想した。
また、海底でひっそりと暮らしていた無酸素生物が、何らかの変化で攻撃性を
持ったのではと今井も補足した。

我夢は目撃した佐藤とゼミの仲間達と一緒に白岩海岸へとやってきて、
球体の出現地点を特定した。
そして、横谷リーダー率いるチームマーリンが現場へと向かった。

我夢達は大学へと向かったが、その途中怪しい宗教者のような人たちの列に出会った。
彼等は車を運転していた佐藤にビラを渡した。
そこには「根源破滅こそ真の救済」と書かれていた・・・。
我夢の元ゼミ仲間達は、人類は勝手なことばかりやってきたので、何かに滅ぼされても
自業自得で、案外その方が地球のためかな?と平気で話していた。
我夢はそれを聞いて、「本気で言っているか!」と怒ったが、
友達に「何むきになってるんだ?」と言われ言葉が出なかった・・・。

球体が飛び出したポイント216S9では、8年前極秘に海底に産業廃棄物が捨てられ、
それが海流の影響で一カ所に集まってしまった場所であった・・・。

チームマーリンの潜水艇「セイレーン」は現場へと到着した。
そこには巨大な生物がいた。その海獣は無酸素微生物の集合体であった・・・。
セイレーンは「カンデア」と交戦を開始した。
しかし、カンデアの攻撃を受けてしまい。セイレーンは操縦機能を失った。
大学の研究室にいた我夢は、外へと飛び出した。そこには藤宮が立っていた。
「そんな顔をするな我夢。おまえが本気であの生物を倒すつもりか確めに来ただけだ。
 あいつが急に現れたのは誰のせいか、おまえも分かっているだろ?」
「あれは進化の方向を間違えた・・・地球の生態系を守るためには仕方のない・・・。」
「笑わせるな!さんざん生態系を狂わしたのは誰なんだ!
 進化の方向を間違えたのは人類だ。おまえもそれが分かっているだろ?
 ただ認めたくないだけのくせに!
 行って勝て我夢。人の愚かさを隠す戦いに。後でおもしろいものを見せてやる。」
我夢は藤宮の横を走り去り、ガイアへと変身し海獣の出現した現場へと飛んでいった。
それを見ていた藤宮はこう言った。
「俺にはもう迷いはない、我夢!」


感想

今回は待望のチームマーリンの登場です!
脚本は、ティガでは「蜃気楼の怪獣(第38話)」、ダイナでは「夢のとりで(第23話)」などを
手がけている「大西 信介」さんでした。ダイナの「夢のとりで」でも海が舞台のお話を書かれています。

では、チームマーリンの紹介です。

チーム名
リーダー
メンバー
チームマーリン
横谷 勝歳
今井 源太郎、巌(いわお) 均悟

巌さんは、ちょっと日本語がぎこちない感じでしたが、日系人なのでしょうか?
3人とも演技がちょっとぎこちない気がしましたね。

今回は、無酸素生物が海に捨てられた産業廃棄物の悪影響で突然変異し、地上の酸素をなくそうとするという
ものでした。

ガイアは、海の中で発光する無酸素生物の集合体である怪獣に勝利しました。
そんな我夢に、藤宮は街の光を見せ、そしてこういいます。

 「残ったのは悪魔の光だ。地球の資源を奪い、傷つけながら作られた愚かな光。
  おまえが守りたいものは本当にこんなものなのか?


その言葉に対し、我夢はこういいます。

 「それでも、僕はこの光を守り続ける。

我夢は、人間である自分の正直な気持ちを表現していると思います。
藤宮は前回、子供を助けたり、守りたいものはないのかという我夢の問いに、KBCの吉井玲子の
姿が一瞬心の中によぎったりと、どこか人間らしさが出てきている感じがします。
しかし、今回「もう迷いはない」と、自分の気持ちを表現しています。
藤宮こと「ウルトラマンガイア」は、人類を滅ぼし地球を救う「神」として行動するのでしょうか?
それとも他に目的が?

アグルに対する謎は深まるばかりです。しかし、この後アグルになにか異変が起きそうな
雰囲気があることも事実のようです。


次回は、待望の(?)千葉参謀がメインのお話のようです!

次回予告

石の翼

少年の待ちにある謎の遺跡。襲来する宇宙雷獣。
破滅招来体は人々の心まで閉ざしてしまったのか?その時千葉参謀は!


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