ガイア最新話感想

第10話

ロック・ファイト

放映日

1998年11月7日

登場怪獣

宇宙戦闘獣 コッヴ2


脚本

小中 千昭

監督

村石 宏實

特技監督

村石 宏實


ストーリー

我夢、敦子、ジョシーの3人は食堂にやってきた。
我夢は、ランチに飽き、ラーメンやらお寿司を食べたいとぼやいていた。
その時、ゴーという音と共にエリアルベースが小刻みに揺れた。
そして、窓際を3機のファイターが通過した
我夢はそれをチームライトニングと誤解したが、実は「チームクロウ」であった。
ジョシーの説明によると、チームクロウはチームファルコンを押さえNo.2の
演習での攻撃ポイントを獲得しているが、未だ実戦投入されていないので、
フラストレーションがたまっているようであった。

そんなチームクロウのメンバーは、演習後、XIG司令室にいる堤チーフのところに
抗議をしに来ていた。
クロウのリーダー稲城は、堤が自分たちを実戦で使用しないのは自分たちが女であるからか
と聞いた。堤は、自分が男性優位主義者であると思うのはかまわないといい、現状でチームクロウを
実戦投入するつもりのないことを伝えた。
稲城はその言葉に堤に対してこう言った。

「優れた戦力を持つ部下を使わないのは、指揮官としての無能を問われませんか?」

この言葉にクロウのメンバーは稲城を見たが、堤リーダーの方は稲城の方を振り向き「以上だ。」と
言っただけだった。3人は敬礼し、無言で司令室を立ち去った。
その場に居合わせた千葉参謀、石室コマンダーは女性達の気性の激しさに圧倒されていたようだった。
堤は、石室にチームクロウに関して自分に考えがあると言った。
石室はそんな堤に、「任せる。」と一言言った。

XIG司令室を出たクロウの3人は、ロビーにいた。
彼女たちは、ラジカセでロックンロールをかけながら、ファイターについて研究していた。
そこへチームライトニングの3人がやってきて、梶尾リーダーが稲城リーダーに対して、
研究熱心ですねと茶々を入れた。
しかし気性の激しい稲城は、その言葉に対し「私たちは実戦の度に、機体を落としたくないから。」
と皮肉を返した。
ライトニングのメンバー、特に大河原は図星なだけにちょっと苦い顔をしていた。
梶尾リーダーは、命をはって未知のターゲットと戦っているとさらに言い返したが、
クロウのメンバーである多田野 慧(ケイ)は、梶尾の言葉に安い命だと嫌味をいい、
自分は勝つために飛ぶのだとも言った。
梶尾は慧に「りっぱだな。」と言うと、その意気を実戦でも見せてくれと言い、去っていった。
慧は稲城に、でしゃばったことを謝った。
その時、ラジカセに電子音のような音が入ったかと思うと、雑音が混じりだし、そして艦内に
警報が鳴った。

突然、地上との通信が途絶え、衛星回線も切れてしまった。
我夢が調査すると、電離層に外的干渉が発生したためだった。
敦子の前のディスプレイは、ワームホール発生を知らせていた。
そこから、800mもの巨大な物体が出現した。
石室は、ファイター迎撃の用意を堤に伝えた。
チームライトニングがスタンバイをしていたが、チームクロウから出撃させて欲しいとの要請が入った。
しかし、堤はそれを認めなかった。チームライトニングが先発することになった。

ライトニングは地球へと向かっている巨大な物体へと近づき、ミサイル攻撃を開始した。
しかし、電波妨害により無線が使用できないため、思うように攻撃ができず、いったん帰投することにした。

さっそくXIG司令室では、ライトニング、ファルコン、クロウのすべてのファイターチームを呼んで、
作戦会議が開かれた。
ワームホールから出現した物体は、「ヴァーサイト・・・惑星破壊機」と呼称された。
今回の作戦では、装甲の薄いと見られる部分を各ファイターチームにより、波状集中攻撃を行うこととなった。
ミッションコードは「ファイヤーワークス・・・花火」と名付けられた。
クロウの三島 樹莉(じゅり)が花火と聞いて「どーんと咲かせちゃる!」とはしゃいでいるのをみて、
ファルコンの林は「威勢の良さだけは、ファイターチーム随一だな。」と茶々を入れたが、
樹莉は、威勢だけではないと言い、演習中に一回林の機を撃ち落としたことを言うと、林もつっかかろうと
した。しかし、ファルコンの塚守が間に入って制し、「ともあれ実戦初参加おめでとう。」と言った。
ファルコンの米田リーダーは、VHFバンドによる通信が使用できないので、交信はどうするのかと、
堤チーフに質問した。堤は、レーザーパルスを用いることにすると答えた。
米田は、その堤の隙のない戦術に感心した。
そして、ファイターチームは即時発艦する事になった
司令室から出ていこうとする、稲城に堤は一言「自分のチームだけがチームではない。」と言った。
稲城は「分かっています。」と答え、司令室を後にした。
9機のファイターは、ヴァーサイトへ向けて発進した。
慧のファイターには、MDが搭載されロックンロールが流れていた・・・。

我夢は、ヴァーサイトから出力されている電子音のようなものを解析していた。
しかし、さっぱりわからず、逆立ちをして考えているとジョシーがそばに寄ってきた。
ジョシーは、我夢が聞いていた音をヘッドホンで聴くととたんに体をゆすって踊り始め、
「音楽みたい」と一言言った。
我夢はその言葉に、バランスを崩し倒れ込んだ。
・・・ヴァーサイトが放っている電磁波は、人間が使用する無線電波とは違い、音に符号化したものであった。
その信号を解読すると、映像が現れてきた。
それはヴァーサイトの中を映し出したものであった。そこにはあの「コッヴ」の卵らしき物が無数に写っており、
その中では、コッヴが動いていた・・・。
我夢の説明によると、ヴァーサイトは、襲う星の環境に合わせた怪獣を生み出す工場だというのであった・・・。

そして、ファイヤーワークス作戦は開始された。


ついに待ち望まれていた、「チームクロウ」の登場です!
これでファイターチームがすべて出揃いました。

女性チームであるチームクロウは、他のファイターチームに比べるとワイルドな感じがします。
私としては、クロウの方が他のファイターチームに比べると、トップガンという感じします。
それでは、チームクロウの名前をおさらいをしておきましょう。

チーム名
リーダー
メンバー
チームクロウ
稲城 美穂
多田野 慧(けい)、三島 樹莉(じゅり)

「多田野 慧」役の方は、ティガでGUTSのシンジョウ隊員の妹、シンジョウマユミを演じていた「石橋 けい」さんです。
稲城リーダーは、とてもかっこいいですね(^_^)。
それに、あの堤チーフにつっかかってしゃべるときの大きな目がとても印象的でした。
あの廊下を、腰をくねくねしながら歩く姿はもう・・・(ただいまオヤジモード中(^_^;))。
でも、あの美貌と、気性の激しさと、そしてチームを統率する力
まさにリーダーとしてふさわしい存在だと思います。
今回の「ファイヤーワーク作戦」では、チームクロウの力を最大限に引き出し、
通信の使用できない状態でも、見事なまでのフォーメーションを作り上げ、
ヴァーサイトに対しダメージを与えることができました。

今後の活躍にも是非期待したいところです。
それにしても、チームファルコンはちょっと影が薄くなったような気がしますが・・・。

今回ワームホールから出現した巨大な物体は、なんと第1回に登場したあの生物兵器「コッヴ」を生産する工場でした。
あの「ヴァーサイト(惑星破壊機)」自体が、破壊する惑星に合わせて怪獣を作る工場であるそうですが、
コッヴは地球を破壊するのに適した怪獣と言うことですよね?・・・どういう点で適しているのか、ちょっと
知りたい気がします(^_^;)。

ストーリー的に巨大な物体を出現させたのは、やはりファルコンチームをすべて登場させ、全チームで攻撃するための
ような気がします。いえ、だからどうと言うわけではないのですが(^_^;)。

ヴァーサイトがアメリカ西海岸へ墜落しそうになり、その方向を変えるのに別の音楽をヴァーサイトへ流し込む。
その音楽は、慧の聞いていたロックンロールでしたが、これを送り込まれたヴァーサイトは、内部まで破壊され、
それはそれはものすごいダメージを受けたようでした。ロックンロールはエネルギッシュと言うことでしょうか??

今回使われたこの曲は、近々発売されるガイアのBGM曲CDに入るといいですね(^_^)。

結局、ヴァーサイトはアラスカの無人地帯へと落下し、まるで核兵器が投下されたような大きな穴が開きます。
最近のガイアで考えられている「物体の大きさや重さ」を考慮しての演出だと思われます。
二つに割れたヴァーサイトの中からは、一匹だけ成長したのが出てきます。
無数にある卵の中からは、小さなコッヴが生まれてきました。
・・・コッヴの赤ちゃんはかわいかったです(^_^)。うちの子供達も「かわいい!」と喜んでおりました。
最後はガイアが成長したコッヴごと光線で焼き払っていまい、子供達は「かわいそう・・・。」と言っておりました。

今回のコッヴは色が白かったですが、これは卵からまだ出てきたばかりで成長しきれてないからなのでしょうか?
それとも、改良を加えられた新種のコッヴなのでしょうか?
赤ちゃんも同じようでしたから、新種のコッヴなのかと思いますが。

戦いを終えた後、チームクロウの稲城リーダーは一言つぶやきます。

 「これが・・・戦い・・・。

気性の激しい稲城リーダーも、実戦に出てそのすごさを実感した一瞬でした。
さて、クロウはこれから何回イジェクトするでしょうか?(^_^;)

帰還したチームクロウと堤リーダーの会話です。

 稲城「チーフ、見直していただきました?
 堤 「チームクロウには男性のチームではできない、女性らしい任務があるはずだ・・・と考えていた。
    しかしそういう時代でもないようだな。どうも俺は古い人間らしい。


稲城リーダーの思いが、堤チーフにも伝わったようです。
しかし、堤リーダーがいうことにも一理あるでしょう。女性の発想にはっとさせられることもたくさんあります。
クロウは男女の隔たりなしに自分たちを見てもらいたいところがあって、それが堤に伝わり、それは
良かったと思いますが、逆に男とも違うんだと言うところも見せてもらいたいと思います。

がんばれ!チームファルコン!(^_^;)


次回は、竜の首が都市を襲います・・・。

次回予告

龍の都

大地の怒りはもうおさまらない。都市機能を完全に麻痺させて、
あっちにもこっちにも龍の首が。ふんばれチームハーキュリーズ!君もパワフルにいこう!


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