ガイア最新話ストーリー・感想

第1話

光をつかめ

放映日

1998年9月5日

登場怪獣

宇宙戦闘獣 コッヴ


脚本

小中 千昭

監督

村石 宏實

特技監督

佐川 和夫


ストーリー

「僕はどこへ行くんだ?」
光のトンネルの中を「高山我夢」は進んでいた。
光のトンネルを抜けると、赤茶けた大地で怪獣と光の巨人との対決に遭遇した。
「ウルトラ・・・マン?」
光の巨人は怪獣を倒すと、我夢と見つめ合った。
「我夢!我夢ってば!」
声が聞こえ、我夢は光のトンネルを逆戻りしていった・・・。
我夢が光のトンネルを抜けると、そこはあるユニットの中であった。
突然胸が苦しくなり、我夢は咳き込みながらそのユニットから出てきた。
高山我夢は、城南大学のゼミ仲間とともに「量子物理学研究室」で
粒子化測量機と人の意識をシンクロさせる実験を行っていた。
光電子ユニットをみて我夢はつぶやいた。
「こいつの容量が足りなかったのか・・・。」

突然、宇宙空間にワームホールが出現し、その中から青く光る多角形物体が
地上へと飛来してきた。
その物体は地上200m付近でしばらく静止していた。
物体の出現した地域には、避難警告が発令され、住民の避難が開始された。
我夢はアルケミー・スターを通じて仲間と連絡を取った。
「みてるよね?やっぱりあれがそうなのかな?僕たちが恐れていたのは、あれのこと?」

物体はついに地上へと降りてきた。
その中からは怪獣「コッヴ」が姿を現した!!
防衛隊の支援戦闘機は攻撃を開始したが、歯が立たなかった。

とある司令室では、この模様はずっと補足され続けていた。
そこは空中母艦基地「エリアルベース」内にある、XIGの司令室であった。
「アルケミー・スターズの回線が開きました。」
オペレーターのジョシー・リーランド隊員は、石室章雄コマンダーへと言った。
液晶画面に映っている若者に、石室は聞いた。
「これが君たちの言っていた『最悪』なのか?」
その若者はこう答えた。
「その前兆なのかも知れません。」
そばで聞いていた千葉辰巳参謀は思わず叫んだ。
「これが前兆でしかないというのか!」
石室は出撃を決意した。それに対し、若者はこう言ったのであった。
「僕たちはやれることをやってきた。あとはコマンダー、あなた方の仕事です。」

「目標、地球外生体兵器。都市防衛指令発令!」
石室は堤誠一郎チーフを呼び、そう告げた。
「XIG(シグ)発進します。」
エリアルベースよりファイターチーム3人がXIGファイターで出撃した。
同じく、堤チーフが「ピースキャリー」で出撃した。
ピースキャリーの出撃を見ながら、石室コマンダーは千葉参謀にこう言った。
「この日が来て欲しいと、願っていたわけではありません。」

コッヴは街を破壊し続けた。防衛隊の戦力も役に立たなかった。
現場へ到着したXIGファイターは、怪獣への攻撃を開始した。
それを、KCBのテレビクルーが捕らえるが、報道管制が引かれていて、
テレビで放映することはできなかった・・・。
我夢はXIGファイターの戦いをみて叫んだ。
「ダメだよそれじゃ!」
我夢はXIG司令室へとアクセスした。
そして、石室にXIGファイターの操縦に問題があるといった。
我夢は、XIGファイターやエリアルベースの推進力であるリパルサーリフトの
設計をしたのであった。

そうこう話している間にもXIGファイターは撃墜されていった。
「間に合わなかったのかよ!僕たちが今までやってきたことは・・・間に合わなかったのか?」
街は破壊され、人々は逃げまどっていた・・・。
「どうしたらいいんだーー!」
我夢が叫んだ瞬間、時間がすべて止まり、我夢のいる場所が突然陥没した。
「どこに向かってるんだよーー!!」
彼は暗い穴から、また光のトンネルへと入り、そして再びウルトラマンと出会った。
「地球が危ないんだよ、僕は君になりたい!君の光が欲しい、僕に力を!」
ウルトラマンは我夢を試していた。そして、我夢に光エネルギーを与えた。
我夢の中に光が入っていき、そして地上に「ウルトラマンガイア」として姿を現したのであった!!



感想

ネオウルトラマンの3代目「ウルトラマンガイア」がいよいよスタートしました!
第1話は、まだ謎を多く残したままだったので、よく分からないことだらけですが、
見た感じでは、特撮シーンやメカの動き、人々の逃げまどうシーンなど、非常に力が入っていたと思います。
第1話のシナリオは、ティガのメインライターであった「小中千昭」さんが担当されています。
小中さんはシリーズ構成にも参加されており、今後の展開が非常に楽しみです。
ティガ、ダイナとは路線を変えて、我々の今いる現代に近い近未来を舞台にしているということで、
昔のウルトラマンシリーズのように、身近に感じるストーリーになるのでは、という期待があります。

ネオウルトラマンでは、登場人物の名前がカタカナで表されていたのに対して、今回は漢字名に変わりました。
オープニングタイトルは、いきなり「ウルトラQ」風にしています。
また予告では、次回のタイトルも出すようになり、細かいところにも気を使っているように思います。

一番最初にウルトラマンガイアが蛇のような怪獣と戦っていましたが、あそこはどこなのでしょうか?
それに、なぜ怪獣と戦っていたのでしょうか?
この謎はいずれ解けるのでしょうか?今までのネオウルトラマンをみていると、謎の部分が謎として残されて
いるものが多々あるので、ちょっと不安ですが・・・(^_^;)。

今回の主人公「高山我夢」は、ネオウルトラマンでは、初めてウルトラマンに出会った人間です。
ティガの場合は石像に光となって入り、またダイナの場合は謎の光に包まれ、ウルトラマンになってしまったのに対し、
このガイアでは、我夢がウルトラマンと出会い、我夢自身が「ウルトラマンになりたい」と願い
そして光をもらいウルトラマンガイアに変身しました。自らが望んでウルトラマンになった我夢は、
どのように成長していくのか、また、今後登場する「ウルトラマンアグル」もどのようにしてウルトラマンに
なるのか、いろいろと楽しみです。
ところで、我夢は何故、光の巨人を見て「ウルトラマン」と言ったのでしょうか?

特撮にも力が入っていて、非常に見応えがありました。
多角形物体が地上に落下したとき、地下に水が流れ込み駐車場や地下道が濁流にのまれるシーンが
ありましたが、非常によく作られていました。
また、怪獣やウルトラマンが動くときの重量感もよく出ていて、今まで以上のリアルさを感じました。

今回の出演者で、すばらしいと思ったのは千葉参謀役の「平泉 成」さん、石室コマンダー役の「渡辺 裕之」さんです。
平泉さんは、さまざまなドラマで名脇役として活躍されている方で、私も非常に大好きな俳優さんの一人です。
渡辺さんは、ガメラでも自衛隊の天王洲移動指揮所の中隊長として出演されており、今回の役には非常にぴったりで
あると思います。
また、ダイナではミヤタ参謀役でした「円谷 浩」さんが、今回はKBCテレビのディレクター田端健二と役柄を
変えながら出演しているのもうれしいところです。彼は、ある意味キーマンになっていくのではないでしょうか?
そうそう、出演者に、ティガの声、そしてダイナのナレーションをされた「真地 勇志」さんの名前がありました。
どこに出ているのかな?と見ていましたが、たぶん「ピースキャリー」に乗ってサングラスをかけて「発艦します!」
って言っていた人ですよね?
(1998/09/28)実はこの人は、ウルトラマンティガやダイナの中に入っていた「権藤 俊輔」のようです_(_ _)_。


我夢達の予言したことやXIGについて、雑誌等で説明がなされていますが、今回はとりあえずそれには
触れないでおきたいと思います。
次回で、エリアルベースの謎が明かされそうなので、その時にきっとそれらについても説明があるでしょうから。

ウルトラマンガイアは、近年また注目を浴びている眉村卓作品のように、若者達が活躍するSFドラマになっていく、
私はそんな気がしました。
ガイアでは、光をどのように表現していくのか、これからが楽しみです!


次回予告

勇者立つ

地底から「ギール」が出現
天空の要塞「エリアベース」の謎が明らかに!


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