ダイナ最新話感想

第9話

二千匹の襲撃

放映日

1997年11月1日

登場怪獣

ギアクーダ


脚本

長谷川 圭一

監督

石井 てるよし

特技監督

佐川 和夫


感想

ちょっとだけ「あらすじ」を・・・。

雷の夜、太陽発電基地に怪獣「ギアダーク」が現れた。さっそくスーパーGUTSは
ガッツイーグルで現場へ向った。そして、分離し攻撃を開始した。
しかし、アスカの乗ったアルファ号は怪獣の光線を受け、計器類に異常をきたし、
操縦不能に陥った。コウダ隊員はガッツイーグルを合体させて、アルファ号を救うよう
指示する。アスカはアルファ号から脱出、他の二機とともにアルファ号はなんとか合体
させることに成功した。
アスカはダイナに変身し怪獣と戦う。そして怪獣を空高く投げたところで、ガッツイーグルが
トルネードサンダーで怪獣を木っ端みじんにした。
「みたか!スーパーガッツのこの威力!」ナカジマが思わず叫ぶ。
しかし、これは本当の恐怖の幕開けであった・・・。
怪獣の破片は川を渡り山間部から都心へと流れ着いた。そして、その破片一つ一つが怪獣となり、
街中の電気を吸収し始めた。その数、推定二千匹・・・。
都市部全域に広がる怪獣は、破壊されてもその破片がまた怪獣となってしまう。
スーパーGUTSでは悩んだ・・・そして、ナカジマ隊員の考案した作戦を実行することになった。
その作戦とは都市部の送電を停止し、発電基地のみで放電を起こし、街中の怪獣をおびき寄せる。
そして一個体へと戻し、怪獣を焼き払うというものだった。
作戦は開始された。街中の怪獣たちが発電基地に集まり、作戦は順調に進んでいるように見えたが・・・。


今回の話をみて、私ははっきりとそう思いました。これは「レギオン襲来」だと。
ガメラ2をご覧になった方なら、そう思ったに違いありません。
実は、11月1日発売の「宇宙船」という特撮関連の季刊誌を買いました。
その中に、今回の脚本を担当されている「長谷川圭一」さんのインタビュー記事が
掲載されていました。そこに、今回の話について語られていたのですが、長谷川さんは

 「レギオンのオマージュ

であるといっておりました。

街中を、人間と等身大のギアクーダが歩き回るのですが、それが着ぐるみで変な歩き方を
しているのですが、これならお得意のCGを使ったほうが良かったような気がしますが・・・。

今回、ダイナは二回変身しましたね。
しかも、最初はストロングタイプで。二回目はミラクルタイプで。
タイプチェンジでは例のCGを使用していましたが、あまりしつこくなかったので、好感が
もてました。・・・もう慣れたって事ですかね?
しかし、最後は怪獣が「宇宙へ連れてって!」という感じで、ダイナが宇宙空間へ怪獣を
連れていき、なんとミニブラックホールへ投げ込むという展開でした。
ナレーションで、

 「時空衝撃波で宇宙空間に作り出した、ミニブラックホールへ怪獣を投げ込んだ!

といっていましたが、ダイナが作ったの?それとも勝手にできていたの?
この当たりがよく分からなかったのですが・・・。
それにしても、地球のそばに見にブラックホールがあったのも穏やかな話ではありませんね(^_^;)。

2回目の怪獣との戦いで、挿入歌がバックに流れていました。BGMも新しいのがあった気がしますが。

今回の話は、ラストの方で語られた、

 「人間が暗闇を忘れている
 「人工的な光の下で生きている

という言葉通り、人間社会で光がなくなったらどうなるか?ということを
表していたと思います。
それと、今の社会で不可欠な「電気」がなくなったら?といことも一緒に語っていると思います。
我々が、こうしてインターネットを使用できるのも、パソコンやネットワークに接続されている
機器があるからこそです。その危機は、電池も含めればすべて「電気」なくしては動かないのです
本当に、恐い世の中です。電気がなくなってしまったら、何もできなくなるといっても過言では
ありません。誰か、家庭の電気をすべてまかなえ、しかも場所をとらない太陽電池を作って
くれないかなぁ・・・。

最後のお笑いシーンは傑作でしたね。ダイナに変身したときに、自分の体に電気を帯電させた為に、
アスカは電気が帯電したままになり「電気人間」になったようで(^_^;)。
マイ隊員がアスカの頭に裸電球をのっけたら電気がついた!(^_^;)。
アスカに触った隊長もしびれちゃって、骨まで見えるし・・・。
すばらしいコント(?)でしたね。こういうの、結構好きです。

ストーリーは非常に面白かったと思います。隊員の皆さんも軌道に乗ったという感じでした。


次回の話は、オカルト的なところがあり、いよいよティガのような展開になるのでしょうか?
次回が楽しみです。

次回予告

禁断の地上絵

元地上絵の研究家、アキヅキ博士の家で目撃された3人の怪人。
南米上空には、地上絵とよく似た怪獣が現れた。


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