ダイナ最新話感想

第8話

遥かなるバオーン

放映日

1997年10月25日

登場怪獣

バオーン


脚本

太田 愛

監督

村石 宏實

特技監督

村石 宏實


感想

ちょっとだけ「あらすじ」を・・・。

ふるべ村の裏山に巨大隕石が墜落した。さっそくスーパーGUTSは調査に向かった。
ふるべ村では、村人がみんな気絶していた。村人を起こし事情を聞くと、村人は口々に
大きな音を聞いたと言った。しかし、村人一人一人が、ラッパのような音や、火山の噴火の
ような音など、違った表現をするのでスーパーGUTSも困り果てていた。
その時、他の村人が、オトキチじいさんが怪獣を見たといい、スーパーGUTSのメンバーは
オトキチじいさんに話を聞くことにした。
オトキチじいさんの話をしている最中に、怪獣が現れ大きなあくびをしたかと思うと「バオーン」
という音を発し、耳の遠いオトキチじいさん以外、そこにいた人はすべて眠ってしまった。
その怪獣は眠らせ怪獣「バオーン」と名付けられた。
バオーンの声を聞くと眠らされてしまうので、その防御策としてナカジマ隊員が
発明した自動音声変換装置「声変わり」なるヘッドセットつけることにした。
スーパーGUTS司令室で作戦を練っていると、フカミ総監が天才動物学者の
「ブスタハ・アリ」博士を連れて入ってきた。アリ博士は怪獣とのコミュニケーション
について関心があり、このバオーンを捕獲して研究することになった。
かくしてスーパーGUTS始まって以来の「怪獣捕獲作戦」始まったのであった・・・。


今回はおとぎ話のようなお話でした(ウルトラシリーズでお馴染みの「お笑いネタ」ともいいますか)。
脚本を担当された「太田 愛」さんですが、ウルトラマンティガでもデバンオビコのような、
楽しい話を担当されている方です。デバンやオビコのファンの方も多いのではないでしょうか。

今回の舞台は、人里離れた小さな村です。ダイナの設定は2017年頃ですが、その頃でもまだまだ
自然を残し、時間に縛られない場所があるというのが、ほのぼのしていていいですね。
村のおばあちゃんがいいました。

 「村の時間は、ゆっくりですけんのぉ。いつ昼寝しても誰も文句はいいませんがぁ。

このセリフを聞いたとき、私のまわりの時間もゆっくりになった気がしました。
時間に縛られない世界。今の世の中、少なくても私のまわりは時間がきちんと管理されて
動いています。そんな世界から、少しでも抜け出せたらなぁ。そんな思いが、今回のストーリーには
描かれたように思います。バオーンは、現代人の心の象徴なのではないでしょうか?
帰ってきたウルトラマンでも、こんなような怪獣がいましたね。その名も「ヤメタランス
はっきりとは覚えていませんが、その怪獣の出す粉か何かを吸い込んだ人は、なぜか怪獣と同じように、
顔にほくろができて、「やーめた!」といってなにもかも放棄してしまいます。
あのころも高度成長期時代の真っ直中で、忙しい人たちの心の中を表した話ではなかったでしょうか?

アスカが変身する際、ガッツイーグルの中で右手を振りかざしますが、フードが邪魔でぶつかって
しまいます。変身時のギャグといえば、あの初代ウルトラマンでやったようなカレーのスプーンを持って
右手を高くあげるシーンのようなギャグを、ダイナでも見てみたいですね。
他にも、細かいギャグがちりばめられていましたね。だいたい、ブスタハ・アリ博士なる、
怪しい学者なんか出てきて、こいつ自体がギャグの固まりみたいなもんでしたから(^_^;)。

ダイナは相撲の四股を踏んだりして、お笑いまるだしでしたね。
バオーンは、闘牛のように赤い色にえらく反応するようで、ダイナはすぐにストロングモードになったの
ですが、ストロングモードは赤ですよね(^_^;)。まあ、期待通りに喜ぶ喜ぶ。
一番笑えたのが、ダイナがバオーンの鳴き声を聞いて倒れてしまうのですが、その時、カラータイマーが
点滅
しバオーンが目を輝かせたところです。そりゃぁうれしいでしょうね、やっぱり(^_^;)。
バオーンは本当に可愛い怪獣でしたね。

ダイナの変身シーンですが、今日なんか特にそうですが、CGをほとんど使用していませんでしたね。
非常に好感がもてました。効果的に使用することによってCGが引き立つ、という感じでしたね。


さて、次回はどんな展開を見せてくれるでしょうか?

次回予告

二千匹の襲撃

ダイナとスーパーGUTSが倒した怪獣には、破片からでも再生できる能力があった。
街中が怪獣に埋め尽くされてゆく!


ウルトラマンダイナファンのホームページへ