ダイナ最新話感想


最終章2
(第50話)

太陽系消滅

放映日

1998年8月22日

登場怪獣

グランスフィア
ネオガイガレード


脚本

長谷川 圭一

監督

小中 和哉

特技監督

大岡 新一


ストーリー(長いですよ)

「人造ウルトラマン計画」の行われていた施設へコウダ、カリヤ、ナカジマの3人が入った。
「アスカー!」
「リョウ!」
二人の名前を呼び、探す。
「・・・おい、間に合わなかった・・・。チキショウ!!」
壊れたカプセルを叩き、ナカジマは悔しがった。
「あきらめるな!あいつらが、死ぬもんか。」
カリヤが言った。その時、
「なぜそう信じられる!」
声のする方向へ3人は銃を構えた。
「かけがえのない仲間だからか?」
そこにいたのは、ゼルガノイドの戦いで撃墜されたサエキレイカであった。
「当たり前だ!2人の居場所を知っているのか?」
コウダはそういい、3人で彼女に駆け寄った。
「ここにはいない、でも・・・。」
その時、コウダの通信機ウィットが鳴った。
彼はディスプレイをみてつぶやいた。
「まさか・・・。」

「こんなバカなこと!」
S−GUTS司令室でマイは、叫んだ。
「どうした!」
その声を聞き、ヒビキが駆け寄った。
「コスモネット監視衛星から緊急連絡!
 冥王星が・・・たった今消滅しつつあるそうです・・・。」
太陽系の一番外側にある冥王星が、巨大な闇に飲み込まれていった・・・。

連絡を受け、TPC幹部達がS−GUTS司令室へとやってきた。
「ヒビキ隊長、状況は!」
フカミ総監が叫ぶ。
「敵の正体は不明。現在、ガニメデ基地よりコスモアタッカー部隊が海王星圏へ向かって出撃しました。」
ヒビキが伝える。
「ガッツイーグルも数分遅れで防衛ラインへ合流します。」
と、マイが付け加えた。

コスモアタッカー部隊は海王星へと到着した。
各機「ファイナルメガランチャー」をセットしたその時、闇の重力場に捕らえられ、
コスモアタッカー部隊は、闇の中へと消えていってしまった!
遅れて到着したガッツイーグルに搭乗していたコウダ、カリヤ、ナカジマの3人は
その瞬間を目の当たりにした。
「なんて・・・なんて強力な重力なんだ。これ以上近づくと我々も危険です!」
ナカジマが言った。
ガッツイーグルも重力場に飲み込まれる危険性があるので、闇との距離を保つため、旋回した。
「ナカジマ、闇の正体はブラックホールなのか?」
コウダは聞いた。
「いいえ・・・中心部に強力な生体反応があります。」
ナカジマは答えた。
「生きているっていうのか!この巨大な闇が!」
コウダは思わず叫んだ。
「周囲の強大な重力場は惑星をも飲み込んでしまう。
 今までとはまるで桁違いの怪物です!」
ナカジマも叫んだ。
「それじゃ、やつがこのまま進行を続ければ・・・。」
コウダは、まさかという様子で聞いた。
ナカジマは、キーボードを叩きコンピュータに計算させ、そしてこういった。
「おそらく、太陽系すべてが消滅します・・・。」

ガッツイーグルは、トルネードサンダーを撃ったが、まったく通用しなかった。
ガッツイーグルは、また闇の重力圏に入りそうになり、一時地球へ帰還することにした・・・。

アスカは、火星の地をさまよっていた。
そして、倒れ込んでしまった。
ゴンドウ参謀の言葉が蘇った。
(なぜ、おまえがウルトラマンマンなんだ・・・)
「ほんとだよ。なんで俺みたいな人間が・・・教えてくれ・・・父さん。」
アスカは気を失ってしまった。
砂煙の向こうから、近づく人影があった。
マスクをつけ、マントを羽織ったその人は、アスカを抱きかかえた・・・。

「お父さんはどうして宇宙に行くの?」
幼いアスカは、父カズマとどこかに座り夜空を見上げ、話をしていた。
「それが、人間だから。」
「え?」
「アフリカの深い谷で、ある猿達は道具を使い、最初の人間と呼ばれるようになったそうだ。」
「最初の人間?」
「彼等は高くそびえる山を見上げ、こう思ったに違いない。あの山の向こうには何があるのか?
 見知らぬ世界を目指し、彼等は、その深い谷を登り切った。おそらく、何度も何度も失敗し、
 たくさんの仲間を失いながら。」
「なんでかなぁ?そのまま谷に住んでた方が楽なのに。」
カズマはゆっくりと、もう一度言った。
「それが、人間なんだ。だから今、俺やシンがここにいる。」

・・・(それが人間だから・・・)
アスカは心の中でそうつぶやくと目を覚ました。
アスカはベッドの上で寝ていた。
彼の視線に入ってきたのは、大きな目をしたかわいい女の子であった。
「ママ、お兄ちゃん起きたよ!」
そういいながら女の子は、台所にいる母親のところへ行った。
「起きたぁ?」
ママと呼ばれた彼女は、かつてGUTSの隊員だった「レナ」であった。
また、女の子はダイゴとアスカの子供、「ヒカリ」であった。
2人は、アスカのそばへとやってきた。
「あぁ、よかったぁ。気分はどう?」
アスカは勢いよく起きあがろうとしたが、腕の傷が痛くうめいた。
「そんなに勢いよく起きたら、傷にひびくわよぉ。」
「あなたが、俺をここに?」
「主人よ。今、仕事でバイオパークへ出かけているけど。」
「バイオ・・・パーク・・・。」
「熱いスープあるけど飲む?」
そういって、レナとヒカリは台所へと行った。
アスカがふと周りを見回すと、彼の後ろには写真立てが置いてあった。
その中には、ヤズミがカメラをかまえ、GUTSの隊員達で撮った
記念写真が飾られていた・・・。

S−GUTS司令室では、闇の解析を行っていた。
「見て下さい、闇の中心には惑星規模の大きさを持つ、球形生命体が存在しています。」
「球形生命体?・・・スフィアか!」
ミヤタ参謀が言った。
「そんな巨大な生物など、とても信じられません!」
シイナ参謀が言った。
「闇は、十数時間後には木星圏内へ到達します。」
マイが言った。
「我々は、それ以上敵の侵攻を許すわけないはいかん!」
フカミ総監は、固い口調でこう言った。
「しかし、現状兵器であの怪物を止めることは・・・。」
コウダがそう言うと、ミヤタは決心したようにこう言った。
「一つだけ方法がある。過去に封印した、あの兵器を使えば・・・。」
ヒビキがまさかという口調で、こう言った。
「『ネオマキシマ砲』、ですか?」

リョウはレイカの操縦するガッツシャドーに搭乗し火星上空を飛んでいた。
「ね、ひとつだけ、教えてくれる?
 どうしてゴンドウ参謀の計画に手を貸したの?」
リョウはレイカに質問した。レイカは答えた。
「昔、大切な人を怪獣に殺されてね。本当に人がウルトラマンの力を自由に使えるのなら、
 それもいいと思って。」
「・・・そう。」
「やつにあったらいっといてくれ。『今度は頼むぞ』ってね。」
リョウはうなずいた・・・。

アスカはレナとヒカリと一緒にバイオパークへ来ていた。そこで、彼を助けたダイゴに会い、お礼を言った。
「おかげで、命拾いしました。」
「お互い様だよ。僕たちも、二度もこの星を守ってもらった。」
ダイゴのこの言葉に、アスカは戸惑った。
「え?・・・まぁ。・・・きれいですね、すごく。」
話をそらすかのように、アスカは花の方を見てそう言った。
「ほとんどが地球産だけど、この星で生まれた種子もある。まだ実を結んだのはわずかだけど。
 いつかこの星を、火星生まれの花でいっぱいにできたらなと思ってるんだ。」
レナとヒカリは、花を見てはしゃいでいた。その姿を見てダイゴはいった。
「そこであの子達が、またその子供達が遊べたらって。」
アスカは、ダイゴのその言葉を聞いたからか、ダイゴに質問した。
「あのぉ、ダイゴさんはなぜ前線を離れたんですか?」
「守るべき未来は、人それぞれにきっとあるはずだから。」
ダイゴがそう言ったとき、彼等がいる温室の上をガッツシャドーが通過するのが見えた。
「君の仲間が迎えに来た。さっき連絡が取れたんだ。」
アスカは戸惑った。
「あのぉ、俺まだいろいろ聞きたいことが・・・。」
「僕も!・・・君と同じだったよ。」
アスカはその言葉に驚いたようだった。
「なぜ戦うのか、自分は何者なのか。誰かにその答えを教えて欲しかった。」
「ダイゴさん・・・。」
「でも最後は、自分で出さなきゃいけない答えもある。人としてできること。
 それは、自分自身で決めるしかないんだ。」
アスカは、黙ってダイゴを見つめていた・・・。

アスカはリョウが操縦するガッツシャドウで、火星を後にした。
アスカはリーフラッシャーを手にしていた。
「大事な忘れ物。もうなくさないでよ。」
リョウが言った。
「サンキュー。」
アスカは答えた。
「ガニメデでの作戦開始に間に合うといいけど。」
リョウがそういうと、アスカが言った。
「なあ。」
「ん?」
「最初に生まれた人類の話って、知ってるか?」
「え?」
「彼等は深い谷を離れて、遠い山の向こうに未来を見つけた。」
「なに、突然?」
「俺の親父は、光の中に何を見つけたのかなって。」
そして、リョウはやさしい口調でこう言った。
「私の場合、初めて任務放棄して、火星でアスカを見つけたけど?
 ・・・『スーパーガッツ』クビになったら責任とってよね!」
「責任って・・・。」
「普通に家庭を持って、大切な人を『いってらっしゃい!』
 なんて送り出すのが、実は子供の頃からの夢なの。」
「・・・リョウ。」
「ウソよ!めずらしく神妙な話をするから、ちょっとからかっただけ!」
そういってリョウははぐらかしたが、アスカは笑みを浮かべていた・・・。

木星の衛星ガニメデにある、TPCガニメデ基地。
S−GUTSのメンバーは、クラーコフNF−3000でガニメデ基地に到着し、
そこで、クラーコフにネオマキシマ砲を搭載する作業を行っていた。
そこには、ネオマキシマ砲の開発者、キサラギ博士がいた。
「一度は人類を破滅へ追いやろうとした兵器です。
 ヒビキ隊長がおっしゃったとおり、人間には危険すぎる力なのかも知れません。
 ただ・・・力よりも強い心があれば、きっとこの宇宙も守ることもできる。
 ウルトラマンダイナが、そうであるように。」
キサラギの言葉を聞いて、ヒビキは言った。
「それを肝に銘じ、使わせていただきます。」
ナカジマは、搭載時間のことが気になっていた。
「あのぉ、搭載は間に合いますか?ここが闇の重力圏にはいるまで、あと3時間しかありません。」
「ガニメデにはTPC有数の頭脳と技術者達が集まっています。」
キサラギは自信ありげにそういうと、キーボードを叩いている一人の技術者へ目を向けた。
彼は言った。
「必ず、間に合わせてみせますよ。」
その顔を見て、マイが驚きの声を上げる。
「あなたは、元GUTSのヤズミさん!!」
ヤズミは、微笑みながらうなずいた。

S−GUTSのメンバーはネオマキシマ砲搭載完了をクラーコフで待っていた。
闇の速度はなぜか急速に増していった。
「ここも、あと30分以内には闇の重力場の影響を受けます!」
マイが叫ぶ。
「予測より1時間以上も動きが早いぞ!」
カリヤが言う。
「搭載が終了しても、迎撃できなければ意味がない。」
コウダは不安そうに言った。
「ネオマキシマ砲ユニット搭載終了まで、10分弱です。」
ナカジマが言った。
「まさしくギリギリか・・・。」
ヒビキがうなる。
その時、警報音が鳴った。
「隊長!この基地に急速接近する巨大な飛行物体が!」
マイが叫ぶ。
「敵か!」カリヤがいう。
「識別確認・・・スフィア合成獣です!」

スフィア合成獣「ネオガイガレード」がネオマキシマ砲搭載を阻止するかのように、
ガニメデ基地へとやってきた。
「コウダ、カリヤは俺とガッツイーグルで出撃!」
「ラジャー!」
ヒビキの言葉でコウダ、カリヤはクラーコフのコックピットを走り出た。
ヒビキはナカジマ、マイの方を見てこう言った。
「この船は、なんとしても飛ばすぞ・・・なんとしてもだ。」
「ラジャー」
ナカジマ、マイはヒビキを直視し、硬い表情でうなずきながら言った。

ガッツイーグルとネオガイガレードとの戦闘が始まった。
「やつの防御力はネオジオモス以上です!」
アルファ号に搭乗するカリヤが言った。
「このままだとクラーコフが!」
ガンマ号に搭乗するカリヤが言った。
「もう少しで、出撃準備が整う!」
ベータ号のヒビキが言った。
ネオガイガレードは、攻撃を受けながらクラーコフへと向かってきた。
「ヤズミチーフ、ま、まだですか!」
ナカジマは不安そうにヤズミへと言った。
「あと3分、いやあと2分ほどこらえて下さい!」
迷うように言うヤズミ。
「そうはいっても・・・あっ!」
ネオガイガレードはクラーコフへと光線を放とうとしていた!
エネルギーが充電され、光線の発射されたその時、
クラーコフの前に光の柱が立ち、その光線がネオガイガレードへと
跳ね返され、怪獣は倒れてしまった。
「・・・あれは!」
マイが立ち上がり声を上げた。
光の柱の中からダイナが登場したのだ!!
「ダイナが死ぬはずはない!」
コウダは笑みを浮かべそう言った。
ネオガイガレードとダイナとの戦いが始まった!
ダイナがネオガイガレードの光線でダウンさせられ、
ダイナに襲いかかろうとしたとき、ガッツシャドーが
現れネオガイガレードに攻撃を仕掛けた!
「こちらユミムラ。ただいまより、前線に復帰します。」
ヒビキからの通信が入る。
「リョウ!待っていたぞ。アスカも一緒だな?」
まっすぐ前を見て、リョウは言った。
「はい。」

ガニメデに闇が迫ってきた。重力場の影響を受け始め、
クラーコフも揺さぶられ始めた。
「やったぞ!」
ヤズミが叫んだ。ようやくネオマキシマ砲の搭載が終了した。
すぐにエネルギーの充填が開始された・・・。

ガッツイーグルはクラーコフへと戻った。
「どうだ、すぐ飛べるのか?」
コウダがクラーコフのコックピット来てそう言った。
「ネオマキシマエネルギー充填完了。問題ありません!」
ナカジマが言った。
クラーコフは、即離陸し、ネオマキシマ砲の砲撃体制に入った。

ダイナはクラーコフの離陸を見届けると、ネオガイガレードへ
ソルジェント光線を発射した。ネオガイガレードはバリヤーで防御した。
ネオガイガレードはダイナへ光線で反撃した。
ダイナは空中へと逃げたが、光線は追いかけてきた。
ダイナもさらに光線で反撃した。そして、ダイナの放った光線の力の強さで
怪獣は倒された。
ダイナは、最後にソルジェント光線を放とうとした。
「決まった!」
ガッツシャドウに搭乗するリョウが叫んだその瞬間、なんとネオガイガレードが
発射した腕が、ガッツシャドウをつかみリョウを人質に取ったのだ!

・・・闇は、人工太陽を飲み込んでいった。
「人工太陽が・・・カンパネラが消えていく・・・。」
ガニメデ基地から空を見上げていたキサラギはそう言った。
基地内に警報音が鳴り響く。ヤズミが叫ぶ。
「全員撤収!」
作業員達は、すぐさま基地を後にした。
「キサラギ博士、早く避難を!」
ヤズミはキサラギの肩を抱き、呆然と空を見上げるキサラギを連れていった・・・。

ダイナはリョウを人質に取られ、手が出せなかった。
ネオガイガレードは、闇の中心へと向かって飛んでいった。
ダイナはそれを追いかけようとしたが、闇から放たれたプラズマによって
地上へとたたきつけられてしまった!

「ダイナが!」
クラーコフから戦いの状況を見ていたマイが叫んだ。
「落ち着けマイ!俺達の敵はすぐ目の前にいる!」
コウダが叫んだ。マイは冷静さを取り戻した。
「はい、船体制御。発射角修正!」
クラーコフの中心部分に装備されたネオマキシマ砲を
闇の中心部へと向けた。
「敵、中心角、照準入りました。」
ネオマキシマ砲にエネルギーが充填される。
「俺達の手で、必ずしとめる!」
カリヤがそうつぶやいた瞬間、ネオガイガレードが彼等の前へと現れた。
その手には、リョウの乗っているガッツシャドウがしっかりと握られていた!
「リョウを盾に攻撃を阻止するつもりか!」
コウダが叫ぶ!
クラーコフは、闇の重力圏につかまってしまった!
「全速で後退!」
ヒビキのかけ声で、クラーコフは後退を試みた。
しかし、闇の重力はあまりにも強く、どんど闇へと吸い込まれていった。
ヒビキは決断を迫られていた。そしてついに・・・。
「・・・撃て」
「え?」カリヤはつぶやいた。
「すべてが闇に飲まれてしまうぞ・・・この船も・・・いずれ地球もだ!」
ヒビキは硬い表情でこう言った。
「しかし!弾道上にはリョウが!」
カリヤが叫んだ!
「カリヤ、俺達には人類の未来を守る義務がある!」
ガッツシャドウのコックピットで気を失っていたリョウは、目を覚まし、
クラーコフでの会話を耳にし、そして通信回線を開けた。
「隊長の言う通りよ。あたしにかまわず撃って!」
カリヤは、か細い声でいった。
「無理だ・・・俺には打てません・・・。」
「どけ!俺が撃つ!!」
コウダが発射ボタンを握って座っているカリヤをはね飛ばし、
発射ボタンへと手をかけた。しかし、コウダもためらった。
「撃って!早く!」
リョウが言う。
「リョウ・・・」
コウダの顔がこわばる。
「撃って!」
リョウの声が大きくなる。
「撃つのよぉーー!!!」
リョウが声を振り絞って叫んだ!!

その時、ダイナがネオガイガレードに向かってやってきた!
ダイナは、闇からのプラズマに当たりながら、まっすぐリョウの方へと向かっていった。
(ウォーーーーーーーー!!)
ダイナになったその姿から、アスカの叫ぶ声が聞こえた。
「やめてアスカ!・・・死ぬ気なの?」
リョウが叫ぶ。
(この卑怯者をぶちのめすまで死にはしねぇ)
(それに俺は・・・俺は今、君だけを守りたい。)
「・・・アスカ」
アスカのその声を聞いたリョウは驚きの表情をみせた。
ダイナは、思いを込めたそのこぶしで、ネオガイガレードのバリヤーを破り、そして
はね飛ばした!
リョウの乗ったガッツシャドウは、怪獣の手を離れ、ダイナはそれを両手でしっかりとつかんだ!!
怪獣は闇の中心へと飛んでいった。

ヒビキはそれを見届けると、声を振り絞り叫んだ!
「今だ!」
「いけぇーー!!!」
コウダも思いっきり叫び、発射ボタンを押した!!
ネオマキシマ砲は、闇の中心部へ向けて発射された!!!


...To be continued!!

感想

最終章」の第2回目です。
今回の見せ場は、

 ・光の巨人として、同じの運命を持ったダイゴとアスカ、二人の出会い。
 ・リョウとアスカの告白。
 ・元GUTS隊員達の出演!
 ・キサラギ博士の出演!

ではないでしょうか?

スフィアはついに宇宙の闇として、その巨大な姿を現します。
それは、太陽系をも飲み込んでしまうほどの大きさでした。
ティガでは地球人類を破滅へと追いやる闇が最大の敵でした。
しかし、今回はその闇も「ネオフロンティア」時代にふさわしく(?)、
宇宙全体を闇に変えてしまうような、まさにこの宇宙に生きるもの
すべてに対する恐怖となって現れています。
実は、ティガで出てきた闇も宇宙からやってきたものなのかも知れません。

火星で倒れたアスカは、偶然にもダイゴに助けられます。
それは偶然なのでしょうか?
出会うべくして出会った二人。そんな気がしてなりません。
(もちろん、最終章ということで盛り上がるように作られているのは
分かっていますが(^_^;)、それを抜きにしても、出会うことは必然であったのでは
ないでしょうか。)
しかし、どうしてダイゴはアスカがウルトラマンダイナだと分かったのでしょうか?
それは、光を継ぐ者として、なにかを感じるのでしょうか?
それとも、ダイゴはユザレから何かを教えられていたのでしょうか?

やはり思い入れが強いせいでしょうか、
特にダイゴが姿を現したときには、感動しました。
そして、ダイゴの一言一言しゃべる度に、その思いは熱くなっていきました。
また、脚本を書かれた「長谷川 圭一」さんも、ダイゴのセリフに対しては
非常に気を配っていた感じがしました。
ダイゴのセリフを集めてみました。

そこであの子達が、またその子供達が遊べたらって。
守るべき未来は、人それぞれにきっとあるはずだから。
僕も・・・君と同じだったよ。
なぜ戦うのか、自分は何者なのか。誰かにその答えを教えて欲しかった。
でも最後は、自分で出さなきゃいけない答えもある。人としてできること。
 それは、自分自身で決めるしかないんだ。


ダイゴは、自分が背負わされた運命に疑問を持ちながら、必死に闘い続けました。
自分が出した結論。そして今、守るべきものを守りながら一生懸命に生きている。
人間としてのウルトラマンの使命を果たした彼は、今、本当の自分を見つけたのでした。

人は、それぞれに、またその人でも年齢によって守るべきものが違うと思います。
自分であったり、親であったり、彼女であったり、妻であったり、子供であったり、
そして家族であったり・・・。
しかし、忘れてはいけないのは「人を愛する気持ち」なのだと、特に今回のストーリーを
見て感じました。
ティガとダイナでは、どちらも「人を愛する気持ち」がテーマになっていたとは思いますが、
特にティガでは「人類愛」について強く描かれ、ダイナでは「身近な愛」が描かれている、
そんな気がしました。

しかし、GUTSのメンバーの出演、本当に嬉しく思えます。
レナ、ダイゴ、そしてヤズミ。
ダイゴはある意味キーマンとして、ダイナへの出演を待たれていた人でした。
今回は、その大役をパーフェクトに果たした。私はそんな気がします。
次回を見てみないと何とも言えませんが、私はダイゴの出演に対しては、
これでよいと思います。
この当たりでは、みなさんいろいろと意見が分かれるところでしょう。
特に、子供達は「ティガも一緒に戦って!」なんて言う気持ちでいっぱいだと
思います(^_^)。
ダイナに深入りすることなく、しかも、アスカと同じ光を継ぐ者として
苦悩するアスカに、一筋の光を与えた。
ダイゴはそういう存在であっていいのではないでしょうか?
ティガとしてのダイゴは、ティガの時代で永遠に封印される。
そうあって欲しい。そんな気がします。

ヤズミは、「ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ」で登場したキサラギ博士の
元で立派な技術研究者となって働いていました。
ヤズミの出演も、本当に待たれていました。
いろいろと事情もあったようですが、成長したヤズミの立派な姿が見れただけで、
これもまた十分だったのではないでしょうか。

リョウはついにアスカへ告白します。

私の場合、初めて任務放棄して、火星でアスカを見つけたけど?
 ・・・『スーパーガッツ』クビになったら責任とってよね!

普通に家庭を持って、大切な人を『いってらっしゃい!』
 なんて送り出すのが、実は子供の頃からの夢なの。


こう話をしているリョウの姿は、非常にかわいい感じがしました。
しかし

ウソよ!めずらしく神妙な話をするから、ちょっとからかっただけ!

と、やはりリョウらしく、自分らしくないところを見せた恥ずかしさが
出てしまいました。

しかし、今回このセリフを聞いてウルウル来ているところでCMが入り、
「カールおじさん」が出てきたので、ちょっとガックリきました(^_^;)。
もう少し、編集の方を考えていただきたかったです。

キサラギ博士が登場しましたが、ちょっと気になるところが。
キサラギ博士のセリフでこのようなものがありました。

ヒビキ隊長がおっしゃったとおり、人間には危険すぎる力なのかも知れません。

このセリフは、ヒビキ隊長が映画の中で言った言葉を引用しています。
しかし映画の中で、キサラギ博士がこのセリフを聞いていたときは、
モネラ星人に操られたときでしたよね?
・・・宇宙人に操られていても、記憶はある、ということなのでしょうか?

ネオガイガレードがリョウを捕らえ、クラーコフの前に立ち、ネオマキシマ砲の発射を
阻止しようとします。
カリヤはもちろんのこと、コウダもリョウが人質になっていて撃つことができません。
男はこういうときには弱いものなのでしょうか?

ダイナになったアスカは、リョウを助けに行きます。
そこで、ダイナのままアスカの声でこう言います。

それに俺は・・・俺は今、君だけを守りたい。

リョウの気持ちに対する答えがそこにありました。
いえ、彼がウルトラマンとしてなすべきことに対する、一つの答えなのかも知れません。



ネオマキシマ砲発射!!闇に向かって発射された、運命の一撃はどうなるのか!
そして、地球人類の未来は!!!

次回、いよいよ最終回!

<注意!!>
関東地区では、TBSで特別番組が予定されているので、放送時間が30分早くなり、

次回PM5:30から

からです。最終回を見逃すと、永遠に後悔しますよ!!(^_^;)
どうぞお間違えのないように!
他の地域の方も、時間には十分お気をつけ下さい。

次回予告

最終章3(最終回)
明日へ

ついに、地球人類全面降伏か?
今こそ心を一つにして、巨大な闇へ立ち向かえ!


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