ダイナ最新話感想

第47話

さらばハネジロー

放映日

1998年8月1日

登場怪獣

デビルファビラス
ファビラス星人


脚本

川上 英幸

監督

原田 昌樹

特技監督

原田 昌樹


感想

ちょっと「あらすじ」を・・・。

ハネジローのホームページは全国の子供達に大人気であった。
S−GUTS司令室にマイの弟「ミドリカワ ヒロキ」が花束を持って
やってきた。ヒロキも全国の子供達と同じようにハネジローのファンであった。
ヒロキはハネジローに花束を差し出した。
その時、S地区の森林地帯で怪電波が観測された。
コウダ、カリヤ両隊員は調査のため現地へ向かった。
おしゃべり探知機で森林地帯周辺を捜索し、空中で静止しているUFOを発見した。
基地へと連絡しようとしたその時、光線を受け気絶させられた。
二人のそばには、二人の姿をしたファビラス星人が立っていた・・・。

コウダ、カリヤに化けたファビラス星人はTPC基地へと潜入し、
通信、及び防衛システムのマザーコンピューターを破壊した。
そしてS−GUTS司令室へと二人は姿を現し、コンソールをも破壊した。
彼等は地球への移住を希望していた。その際にTPCの防衛システムが
障害となるので破壊したというのであった。
ファビラス星人は惑星衝突によって母星を失い、その際に80億のファビラス星人は
ミクロ化し、放浪の旅へと出たのであった。
平和な種族であるファビラス星人は、様々な星を来訪し、自分たちを受け入れて
くれないかと交渉したが、その度に攻撃されていた。
また、彼等は無人惑星にみせかけた生物兵器「メライン遊星」にも立ち寄っていた。
そこは、アスカとハネジローが出会った場所でもあった・・・。
ファビラス星人はハネジローをみて、「ムーキット」と呼んだ。
ムーキットはファビラス星では「平和を招く使者」として珍重されていた。
しかし、惑星衝突の際ほとんどがいなくなってしまったという。
ファビラス星人は、地球人に対し要求を出した。
それは、地球人がミクロ化し彼等が乗っていたUFOに乗船し、彼等が地球に住み、
地球人が放浪の旅に出るというものであった。
24時間以内に承諾しなければ、人質にしているコウダ、カリヤを殺し、地球に
攻撃を仕掛けるというのであった。
そういうと、ファビラス星人はハネジローに一緒に来ないかと声をかける。
ハネジローは悩んだあげく、彼等についていったのであった・・・。

TPCでは緊急会議が開かれた。
ミヤタ参謀は、敵の情報が少なすぎるので時間をのばせないかと提案した。
シイナ参謀は、ハネジローが元はファビラス星の生き物であるということで、
ハネジローからTPCの情報が大量に流れているのではないかと疑問を持っていた。
アスカはシイナ参謀のその言葉に激怒した。
フカミ総監は、一刻も敵の位置を探り出すよう、ナカジマ隊員にレーダー設備の復旧を急がせた。

ファビラス星人についてきたハネジローは、捕らえられていたコウダとカリヤを助け出した。
それをみつけたファビラス星人に、ハネジローはS−GUTSでの楽しい思い出を目から
投射して見せた。
ファビラス星人は、その映像を見ていい笑顔だといい、放浪生活ですさんでしまった心を悲しみ、
また昔の自分たちの笑顔を思い出していた。
しかし、ムザン星で魔石を手にしてから残忍な気持ちを持ってしまったもう一人のファビラス星人は、
魔石が多くの血を流せと呼んでいると叫び、ついにはデビルファビラスとなって巨大化し、
TPC基地を攻撃しはじめるのであった!。



この時がまさか来るとは思っていませんでした。
今回で、ハネジローとお別れです。
このストーリーを手がけたのは、「幻の遊星(第11話)」でハネジローを登場させた、
川上 英幸さん、原田 昌樹さんのコンビです。
ハネジローはどこにいた生物なの?」という疑問は確かにありました。今回は、その問いに対する
答えであったのですが、まさかお別れになってしまうとは!

マイに弟がいたんですね!「ミドリカワ ヒロキ」君。
甘えん坊のマイには、どちらかというとお兄さんがいそうな気がするのは私だけでしょうか。
マイの弟の登場は、ハネジローがアスカの弟のような存在であることを明確にするため?でしょうか。
ヒロキ君は、この後残り少ないダイナのお話に登場するのでしょうか?

あやしかったですね「おしゃべり探知機(命名GEM!)」

 「キンゾクハンノウガアリマス
 「ナニカアリマス
 「ミカクニンヒコウブッタイ

と、しゃべってましたが、ずいぶんアバウトな探知機ですね(^_^;)。
ナカジマ隊員の発明でしょうね、やっぱり。

ハネジローの正体は、ファビラス星の「ムーキット」という生物で、
平和を招く使者」であり珍重されていたといいます。
ハネジローにふさわしい設定ですね。
ダイナの中でも、S−GUTSの隊員の心を幸せにしてくれ、
また見ている我々の心をも幸せにしてくれる。
本当に、かわいいマスコットでした。
しかし、ハネジローはメールのお返事もパソコンを使って書けるんですね。
言葉もすっかりマスターしたようで・・・。

ファビラス星人の一人は、ムザン星で手に入れた魔石によって心が残忍になってしまったということでした。
ムザン星は、ティガの「放たれた標的(第14話)」で登場した宇宙人の星です。
ティガでは地球に捕らえた宇宙人を放ち、その獲物を狩りに地球へとやってきたのでした。
ムザン星人はネオウルトラマンシリーズでは、許し難い存在になっているようです・・・。

今回のダイナの登場は、パンチのまま敵に向かっていくというものでした。
この前がキックで、今度はパンチ!
それにデビルフェビラスの顔面に思いっきりパンチ!「コーン!」と非常にいい音がしましたね(^_^;)。
今回の話は、シリアスなはずなのに、対決シーンは妙にお笑いでした。

ハネジローは、モンスアーガーの時もそうであったように、目からビームを投射しダイナに敵の弱点を
教えて上げました。
魔石がとれたファビラス星人は、無事に元に戻ることができました。
ファビラス星人は、ハネジローいや「ムーキット」の助言を頼りに、苦しい放浪生活を乗り切っていきたいと
いい、ダイナのそばで考えていたハネジローは迷ったあげく、

 「ダイナ、ボク、イク

といって、ファビラス星人のUFOへと向かっていきました。
目頭が熱くなった一瞬でした・・・。
そして、UFOは旅立ちました。

 「ダイナ、サヨウナラ

悲しんでいるアスカに、ヒビキ隊長はこう励ますのでした。

 「出会いがあれば別れもある。それが人生だ。
  だがな、別れがあれば再び出会うこともある。


そして、アスカにメールが届きます。なんとハネジローから!

 「アスカ、マタ、アエル。ゼッタイニ、マタ、アエル

・・・アスカの潤んだ目は、とても素敵な目でした。

別れは、次に会えたときの喜びを蓄積する出発点です。

 ありがとう!ハネジロー!
 絶対また会おうね!!



さて次回は、ハヤテ??ンダモシテ??

次回予告

ンダモシテX

平凡なサラリーマンが起こす珍騒動。
なぜ追われる?なぜ立ち向かう?


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