ダイナ最新話感想

「滅びの微笑」のストーリー&感想は、前編・後編一緒にして掲載いたします。


予告

滅び微笑(後編)

大阪大決戦!空前の危機また危機にあのメンバーが駆けつけた!
ダイナ、地球の希望を守ってくれ!!



第35,36話

滅びの微笑(前、後編)

放映日

1998年5月 9日
1998年5月26日

登場怪獣

ジオモス
ネオジオモス


脚本

長谷川 圭一

監督

村石 宏實

特技監督

村石 宏實


感想

長めの「あらすじ」を・・・。

人類は、太陽系惑星間を「コスモネット」と呼ばれる、宇宙規模の巨大ネットワークで
結ぼうとしていた。このプロジェクトは、民間企業PWIとTPC科学局と共同で進められていた。

大阪のPWI中央研究所に元GUTSのホリイ隊員が訪れた。
PWIには、ロムルス3世号で冥王星まで行き、人類初の冥王星有人着陸を実現させた
シンジョウからコスモネットを通じ連絡が入っていた。
シンジョウは、依然実験衛星が偶然撮影した冥王星で微笑む「ミススマイル」を
確認したのであった。

それから2ヶ月後、ロムルス3世号は冥王星の鉱石サンプルを運び、地球へと帰還していた。
しかし、その途中でロムルス3世号は突然消息を絶った。
ナカジマ、リョウ、アスカ隊員はクラーコフにてロムルス3世号の捜索へと向かった。
ホリイも親友のシンジョウが搭乗しているロムルスをコスモネットを使い、必死で探した。
今日は娘のミライの誕生日で、妻のミチル、兄のツグムとともに六甲アイランドの
お好み焼き屋(!)で一緒に食事をするはずだった。しかし、ホリイは子供達には
申し訳ないと思いながらも、親友を捜し続けた。
そんな父のことを知らず、高級ホテルでお好み焼き屋へ来たことや、父の遅れてくることに
子供達は不満を漏らしていた。そしてミライはこんなことまでいうのであった。

 「かあちゃんはきれいやのに、お父ちゃんはかっこわるい。なんで結婚した?」

ミチルは子供達に言い聞かせた。

 「おとうちゃんはすてきな人よ。そのうち二人にも分かるわ。」

そして、ついにクラーコフがロムルスを発見。乗員も無事であることが確認された。
結局、ホリイは子供達と食事をすることができなかった。ホリイはミチル達の泊まっている
ホテルへと電話をし、謝った。そんなホリイにミチルは言うのであった。

 「子供達は大丈夫よ・・・『これがわしの仕事や』でしょ?」

クラーコフはロムルスを格納し、PWIまで運ぶことになった。
しかし、ロムルス号には宇宙生物が寄生していたのであった。
宇宙生物はクラーコフの格納庫で、ネオマキシマエネルギーを吸収しどんどん
大きくなっていった。このままでは大阪市内へ落下する可能性があり、
ロムルスの格納してある第3ブロックを切り離すことにした。
切り離しを行い、大阪市内への落下は免れたが、第3ブロックだけは
神戸六甲山に落下してしまった。
六甲山にはミチル、ツグム、ミライ達がいた。ツグムとミライは怪獣の
落下地点へと見に行った。それをミチルが追いかけていった。

S−GUTSメンバーは六甲山の落下地点へと向かった。
その宇宙生物は、山の岩盤を自分の体にくっつけ巨大な怪獣へと進化した。
それは、かつて火星に現れた「スフィア合成獣」のようであった・・・。
S−GUTSとシンジョウ隊員は、怪獣へ攻撃を仕掛けた。
その怪獣「ジオモス」は亜空間バリヤーを使い、攻撃をかわしたのであった。
アスカはダイナに変身した。しかしダイナの必殺技は亜空間バリヤーのおかげで
全く効かず、ダイナはついに敗れてしまう。
家族を助けに来たホリイは、無事だった家族とその光景をみていた。
ツグムは言った。

 「ダイナは死んじゃったの?」

ホリイは力強く言った。

 「ウルトラマンは死んだりなんかせえへん!」

ジオモスは、地中深くもぐっていってしまった。
アスカは川の中に倒れ込んでしまった。そして、リーフラッシャーを川の中へと
落としてしまうのであった・・・。

TPCでは緊急会議が開かれた。そこで以下のことが明らかになった。

 ・ジオモスは、火星に出現したスフィア合成獣と同じである。
 ・警告メッセージがコスモネットを通じてどこからか送られてきた。
 ・冥王星の「ミススマイル」が突然消えた。

怪獣は、大阪天王寺付近に出現した!
アスカは、ダブルエックスバズーガを持って、一人で立ち向かっていった。
そこでダイナに変身しようとするが、リーフラッシャーがないことに気づくのであった。
そしてジオモスの光線でやられてしまった。

ホリイはジオモスにモンスターキャッチャーをつけるべくナカジマと一緒に通天閣へ
登った。そしてS−GUTSの協力の下なんとかモンスターキャッチャーをつけることが
できた。ジオモスはまた地中へと消えていった・・・。

再度TPCの緊急会議が開かれた。ゴンドウ参謀は今回ダイナが出現しなかったことを
疑問に思いながらも、光の巨人について多くを知るべきと発言した。
その未知なる力を制御し、TPCの防衛力を高めるとまで言い出した。
そして、情報局のシイナ参謀に向かってこういうのだった。

 「情報局は、ウルトラマンに対してかなりの情報を隠蔽してる!」

シイナ参謀は反論しようとしたが、それを遮るようにさらに続けた。

 「あなたの直属の部下であるイルマ参謀は、ダイナに対し確信的な秘密をつかんでいる・・・。」

そのとき会議室入り口から声が聞こえた。

 「待って下さい!」

イルマ参謀だった。イルマはこう言うのであった。

 「未知なる悪意にさらされているが、人間である私たち自身で立ち向かうべきです。
  人が人である誇りと勇気を失えば、光は二度と私たちを照らさない。
  人類はまた闇の力に滅ぼされるでしょう。超古代の文明のように・・・。」

ツグムとミライは海辺に来ていた。ダイナが死んでしまったのかもしれないとがっかりしていると、
海に浮かんでいるものを見つけた。近くの釣り人から網を借りすくい上げると、
それはリーフラッシャーであった。しかし、二人にはまだそれが何なのか分からなかった。

その頃、S−GUTSたちはジオモスに対する調査をしていた。ジオモスのバリヤーは
ネオマキシマで構成されており、反ネオマキシマエネルギーをぶつけることによって
バリヤーを破壊できることが分かった。

ホリイの兄はミチルと話をしていた。兄は子供達と一緒に避難しようというが、
ミチルがホリイを待っていると言い出したので、兄は子供達だけでも連れていく
と言い出した。それを聞いていたツグムとミライは、ホテルを抜け出した。
その時ツグムのポケットにあるリーフラッシャーが暖かくなった。
ツグムは、これがダイナにとってとても大事なものであると直感する。

モンスターキャッチャーにより、ジオモスが動き出したことが分かった。
ジオモスは大阪ベイエリア南港付近に向かっていた。TPCの戦力は
そこへと集中した。
ホリイはシンジョウをある場所へと連れていった。そこにはガッツウィング1号と、
シンジョウとホリイの隊服が置いてあった。二人はそれを着て参戦するのであった。

ツグム、ミライの二人は報道ヘリの人たちにヘリに乗せてもらうように頼んだ。
S−GUTSにダイナの大事なものを渡し、それをダイナに渡してもらうのだと
話すと、子供達の直感を信じた記者は搭乗に応じたのであった。

ミチルは、二人の子供をコスモネットで探してもらうようPWIへと出向いていた。

ジオモスは、大阪ベイエリアへ姿を現した。
反マキシマビームでバリヤーを破り、TPC戦力の一斉攻撃により、
ついにジオモスを破壊した!
しかし、怪獣の質量はあまりにも少なすぎた・・・。

その時、大阪城付近にも怪獣が出現した!
それはさらに凶暴になったジオモス。ネオジオモスであった。
ジオモスは、成長過程で脱皮をし、その皮だけベイエリアへと出現させた。
そして本当のねらいは、PWI研究施設、コスモネットの破壊であった・・・。


前回の前後編「クラーコフ浮上せず」に引き続き、脚本:長谷川圭一、監督:村石 宏實
黄金コンビでした。
いやぁ、後編はまた泣かしていただきました(^_^;)。
はっきりいって、今回はぞくぞくしましたね。
なんといっても、GUTSメンバーの出演、活躍にはホント感動させられました。
映画の続きとしてもとらえることができ、また今後のストーリー展開での重要なシーンが
満載されたものともいえます。
今回は大阪・神戸が舞台でしたが、阪神大震災でつらい思いをした子供達を励ます意味をもった
作品だったそうです。ということで、神戸の街は壊していないのです。
また、ウルトラシリーズでは、大変久しぶりの大阪ロケということで、
怪獣殿下(ウルトラマン 第26,27話)」へのオマージュがあったようです。

しかし、本当にホリイは「お好み焼き」が好きなんですかね(^_^;)。
妻のミチルさんは、すっかりお母さんが板に付いていましたね。
二人でデートしてた頃は、お好み焼き屋なんてムードがないといっておりましたが、
今ではよき思い出となっているようです。

とにかく、夢の競演だらけでもう何を書いていいのかわかりません!

 ・メカの競演(ガッツイーグル、ガッツウィング1号、ガッツウィングEX−J!)
 ・メンバーの競演!

これでまた、GUTSメカが再発されることを祈りましょう(^_^;)。

平和の星(第33話)」でも、サワイ総監やヨシオカ警務局長官らが写真ではありますが
出てきましたが、もう一人出てきて欲しかったなぁと望んでいた人が、ついに登場しました!
それはナハラ参謀です(^_^;)。
ナハラさんは西アジア支部のトップなのでしょうか?ムナカタさんに指示を出していましたからね。
これで、GUTSの主要メンバーのその後が分かった・・・あ、マサキケイゴやタンゴ博士、
そしてマキシマドライブの生みの親、ヤオ博士は??
・・・考えたらきりがないですね(^_^;)。

さて、今回は今まで誰もが疑問に思っていたことを、ある意味解決した重大な回となりました。
それは、

 「ウルトラマンについて、なんでS−GUTSのメンバーはほとんど知らないの?

ということです。「新たなる光(第2話)」でナカジマがウルトラマンについて
TPCのデーターベースを調べるシーンがありました。そこでは、ウルトラマンは

 「人間を導く最も純粋で崇高な光

という風に説明されているだけで、そのほかについては触れていませんでした。
このなぜ?についての解答が、今回のゴンドウ参謀の言った、

 「情報局はウルトラマンに対してかんりの情報を隠蔽している。

にあります。ティガについてはTPC情報局で極秘としているようです。
その理由は、今回の緊急会議でのゴンドウ参謀が発言した、
光の巨人をTPCの戦力として利用したいということにあると思います。
マサキケイゴのようにウルトラマンを量産することを考えるもの達が必ずいるであろう、
そう考えて、ティガの時代のTPC上層部及びGUTSはウルトラマンに関して
封印をしたと考えるのが自然でしょう。
人間が人間の力でできることをしなければ、結局はなにも解決しないと言うことです。
人間の希望の光こそがウルトラマンなのですから。
しかし、今後ゴンドウ参謀はどのように考えていくのか、それが非常に興味深いところです。

残念ながら、もう一つの疑問は解決しませんでした。
それは、

 「人類の未知なる世界への進出を妨害しているのは誰なのか?

ということです。
「ミススマイル」まで作り出して人類をおびき寄せるという、高等な手口で人類を破滅にまで追い込もうとする。
その生命体とはいったい・・・?果たして明らかになるのでしょうか?

ツグム、ミライの二人は最初の頃ホリイ父ちゃんを「どんくさい」だの「かっこわるい」と言っていましたが、
ラストにGUTSの制服を着て登場したおとうちゃんをみて、

ツグム「おとうちゃんや!僕のお父ちゃんや!」
ミライ「はいはーい!最高や!」

と、父を尊敬したのでありました。こうして親子の絆が深まっていくのですね・・・(^_^;)。
私は自分の子供に仕事をしているとこをみせても、今と状況は変わらないでしょう(^_^;)(^_^;)。



さて、次回はゴミが怪獣になるこわ〜い(?)、お話です。あ、ネズ博士(^_^;)。

次回予告

夢のかたまり

コラッ捨てるな!捨てるなと言ってるだろう!
私のゴミ、あなたのゴミ、みんなのゴミ。ちりも積もれば怪獣となる!?


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