ダイナ最新話感想

第29話

運命の光の中で

放映日

1998年3月28日

登場怪獣

ガイガレード


脚本

吉田 伸

監督

北浦 嗣司

特技監督

北浦 嗣司


感想

ちょっと「あらすじ」を・・・。

アスカは、月面基地ガロワへ鬼教官として知られるダイモンのもと、
テストパイロットとして行くことになった。
そこには、隊員養成組織ZEROでお世話になったミシナ教官も来ていた。
ガロワにはアスカの父親である「アスカ カズマ」が乗って行方不明となった、
「プラズマ100式」があった。
プラズマ100式は半年ほど前に冥王星付近で発見された。しかし、カズマの
姿はなかった・・・。
100式は、「ゼロドライブ計画」のために開発されたものだった。
ゼロドライブ計画とはTPC極秘計画の一つで、ネオマキシマドライブの
性能を越えた、光の速度(30万km/秒)で飛行するという壮大なる計画で
あった。
カズマは、ゼロドライブ計画のためにプラズマ100式に乗り込み、
テストを続け、そして謎の光の中へと消えていった・・・。
今度はアスカがこのプラズマ100式に乗り込み、テスト飛行を行うことになった。
アスカは父に負けぬよう何度もテスト飛行を繰り返すが、光の速度の臨界点直前で
気絶したりと、失敗の連続であった。
そんなアスカに鬼教官のダイモンは、アスカに言うのであった。

 「宇宙(そら)を飛ぶ意味をもう一度考えろ!」

アスカは考えた、そしてアスカは飛ぶ意味を見出した。

 「前に進むためだ!」

そしてついにアスカはプラズマ100式を乗りこなすのであった。
ガロワに帰還して、アスカは思い出した。ダイモンは、父カズマの
事故を知らせに来た人であった。
そのダイモンは、アスカを100式のパイロットからおろすと言い出した。
アスカはダイモンに向かって叫んだ。

 「あなたは臆病者だ!」

ダイモンは言った。

 「そうだ!俺はおまえがこいつを乗りこなしたときにぞっとした。
  本当にもう一度ゼロドライブをやるのかとな。」

その時、ガロワに警告音がとどろいた。
地球に、直径200kmの巨大な彗星が高速で向かっていた。
太陽系の外で爆破しなければ、地球に多大なる被害が起きるのであった。
アスカは、ダイモンの反対を押し切ってプラズマ100式で彗星を破壊に
向かうのであった・・・。



今回は、誰もが知りたかったアスカの父、アスカ カズマが消えた謎についての
ストーリーでした。
なかなか感動的なお話でしたが、怪獣が取って付けたように出てきたのには
ちょっとがっかりです。
どうせなら、もう少し怪獣にも意味を持たせて欲しかったですね。

プラズマ100式で光の速度を体験したアスカカズマは、そこに現れた光の中に
消えていきましたが、結局その光がなんなのかは今回ははっきりしませんでした。
アスカも父と同じように光を経験したように見えますが、あれはたぶん光の速度を
越えた瞬間にみられるスターボウ現像ではないでしょうか。
あの光の謎が解き明かされるときがあるとすれば、それはダイナの最終回でしょう。

今回は、アスカと父との会話がはさまれていました。
やはり、最後のアスカカズマの言葉が非常に印象的でした。
アスカ少年の、宇宙を飛んでいて怖くないのかという問いかけに対して、
父カズマはこう答えます。

 「怖いさ。とても怖い。でもな、父さんは必ず帰ってくる。
  次に空を飛ぶために、その次に空を飛ぶために。


父を越えたアスカが、この言葉を思い出す。
そしてアスカは、父とは違いみんなの元へ戻ってこれたのでした。

最後に出てきたテロップにはこう書かれていました。

2018年、アスカ隊員の活躍により、ゼロドライブ航法は飛躍的に進んだと言われている。

ゼロドライブがマキシマオーバードライブのように、ダイナでどう活躍するのか
とても楽しみです。

しかし、今回は他の隊員達がほとんど出てきませんでしたね。
ストーリー的には、それも仕方がないことなのでしょうが、ちょっと寂しい気もしました。

次回予告

侵略の脚本
(シナリオ)

売れない怪獣脚本家ミカミの部屋の隣には、かつて地球侵略に失敗したミジー星人が
住んでいた。それはウルトラマンダイナへの復習の始まりだった。


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