ダイナ最新話感想

第19話

夢幻の鳥

放映日

1997年1月17日

登場怪獣

コカクチョウ


脚本

武上 純希

監督

原田 昌樹

特技監督

原田 昌樹


感想

ちょっとだけ「あらすじ」を・・・。

オートレース場の観客席にシンジョウマユミが独り座っていた。
そこでマユミは、「ガゾート2」に、乗っていた飛行機を襲われ命を落としながら
魂となってマユミを助けに来た、あのタクマの姿を見る。
そのとき突然黒い雲が現れ、中から鳥のような怪獣が姿を現し、くちばしの中から
おそろしい女性の顔が現れた。そして笑いながらこういったのであった。
「また悲劇が起こるよ。昔と同じようにね・・・。」
そこで、マユミは目を覚ました。そこはTPCの診療室であった。
マユミは夢を見ていた。
その夜、中国大陸を震源地とする地震が発生する。地震直後、何者かが中国大陸の発電所を
破壊しながら日本へ向かって東に移動していることが分かった。
アスカが偵察に向かうと、黒い雲の中からマユミの夢に出てきた女性の顔を持った鳥怪獣が現れた。
アルファ号とのすれ違いざまに、黒い鉱石をばらまいていき、そして姿を消した。
アスカが帰還すると、廊下でマイと出会う。マイはレーサーのアオキハルチカに会いに行く
という。女性の顔を持った怪獣をみたというアスカは、マイに欲求不満呼ばわれされ、
婦長であるマユミの診察を受けることにする。マユミはアスカのみた鳥は幻ではないかもしれないという。
その鳥は中国の伝説に出てくる「コカクチョウ」といい、人の死や国の滅亡を予言するといった。
出かけていったマイはアオキハルチカに会い、多くのプレゼントを渡そうとするが、断られる。
マイはハルチカの行くところへついていくことにした。
そのころ、東京上空で異常なプラズマ群が発生した。アスカは勝手に出撃する。
ナカジマは、アルファ号に付着していた黒い鉱石を調べ、この鉱石がシュートタキライトと
いう地震で岩盤がずれるときにできる化石であることが分かった。
またナカジマは、怪獣は地震の際に発生するプラズマエネルギーを吸収したり、発電所を襲ったりする、
成層圏にすむプラズマ生物ではないかと予測した。
ガンマ号でアスカの援護に向かったリョウ、ナカジマはアンチプラズマ弾でコカクチョウを
消滅させた。
そのころ、マイはハルチカとともに、マユミの恋人でありハルチカの兄であるタクマの、
思い出の地へと出向いていた。
そこに消滅したはずのコカクチョウが再び姿を現す。
コカクチョウは地下にある非常用超伝導リングの電気エネルギーを奪いに来たのであった・・・。


ついにやりました、ティガ出演者の登場!
今回は第一弾(その後もあるのか?)として、シンジョウ隊員の妹さんである、
マユミ
さんの登場です。
マユミさんは、婦長さんになっていましたね。
アオキタクマ、ハルチカさんは円谷レーシングチームのレーサーなんですね。
「テレマガ特別編集 ウルトラマンティガ」をみて初めて知りました。

マユミさんといえば、やはりティガのストーリーでは忘れられない「幻の疾走(第15話)
で、彼氏であるタクマとの悲しい別れのシーンを思い出しますよね。
今回のストーリーも「幻の疾走」のその後という形で描かれています。
怪獣も、ガゾートのように成層圏にすむ未知の生命体が襲って来るという、同様なストーリー
展開になっています。
今回脚本を書かれている「武上 純希」さんですが、「幻の疾走」も手がけられております。

しかし、どうしてダイナでは寝ているときに事件が発生するのでしょうか?
隊員の「ネボケネタ(^_^;)」をやらないと気が済まないという感じですが・・・。
アスカはナイトキャップ。ヒビキ隊長はウサギのスリッパだし・・・。

今回明らかになった事実があります。それは、

 「アスカとハネジローが同じ布団に寝ている!

ということです。これは、貴重な情報ですね(^_^;)。
ハネジローはすっかり、S−GUTSでペットとして飼われているようですね。
アスカが出撃したときも、作戦室の中を飛び回っていたし。

マイがアオキハルチカにプレゼントを持っていきますが、以前「ウイニングショット(第5話)」
でもそうでしたが、どうしてあんなにたくさんのプレゼントを持っていくのでしょうか?
今回は、思いっきり断られてましたが・・・。

マユミとアスカが、コカクチョウが出現した(かつてガゾート2も出現した)あの思い出の場所へ
向かうとき、こんな会話がありました。

 マユミ「時間は前に進むんじゃなくて、グルグル回っているだけだって聞いたことがある。
     歴史の悲劇は繰り返されるんだって。

 アスカ「でも、グルグル回っているみたいで、らせん階段は前より高いところへ上っているじゃないですか。
     昨日より、今日の方がよくなっているはずです。たとえ少しずつでも。


マユミの方は、悲観的な考えでガゾートの悲劇が繰り返されると思っている。
アスカは何でも前向きに考えるという性格がそのままあらわれた言葉になっていますね。
このセリフ、アスカにしては出来過ぎていますが(^_^;)、非常にすばらしい言葉だと思います。

最後にマユミは、アスカのように「歴史がすばらしい方向へ向かっているのかもしれない。」と
前向きに考えられるようになります。

特撮シーンですが、ダイナがキックの格好でそのまま飛んでくるのには笑ってしまいました。
そういえば、前もあった気がするなぁ。ダイナって変なポーズで登場してくること多くありません?

コカクチョウを倒したときですが、ミニブラックホールのような物に吸い込まれていきましたが、
前回もそうでしたね。あれってダイナの技の一つなんですか?

コカクチョウのデザインはとても気に入りました。なんかエヴァンゲリオンの量産型に似ていたけど、
オリジナルは同じなのでしょうか?
コカクチョウの笑った顔をみて、ティガに出てきた魔神エノメナを思い出しました。
非常に不気味でしたね。

最後にタクマが出てきてハルチカを助け、また消えてしまいます。
それをみてマイが、

この現象についてきっといつか誰かが説明してくれると思う。
 魂がプラズマだとかなんだとかとか。でも、今はそんなことどうでもいいの・・・。


といいましたが、「幻の疾走」でホリイが同じようなことを言っていましたね。

タクマの登場シーンでは、ティガで使用されていたBGMを使用していました。
ひょっとすると、どこかでティガのBGMが使用されはしないかと気にしながらみていましたが、
うちの息子の方が先に気がつきました(^_^;)。


次回は、ほのぼのしたお話のようです。また「太田 愛」さんの脚本でしょうか?
私、この「ほのぼのシリーズ」、結構好きなんです(^_^)。

次回予告

少年宇宙人

ラセスタ星が消えたとき、サトルは母から地球人ではないと告げられる。
サトルが課せられたラセスタ星の遠い約束とは?


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