ダイナ最新話感想

第18話

闇を呼ぶ少女たち

放映日

1998年1月10日

登場怪獣

ビシュメル


脚本

長谷川 圭一

監督

石井 てるよし

特技監督

佐川 和夫


感想

ちょっとだけ「あらすじ」を・・・。

S2地区で、深夜若い男女が消失する事件が多発した。
消えた何人かが、「聖南女子学園」の生徒であることを
突き止めたスーパーGUTSは、学園へと向かった。
学園長室でアスカとリョウは話を聞いていたが、学園長は
特に思い当たることはないという。
リョウは、そこにある何かの儀式で使うであろう道具に疑問を
抱いていた・・・。
話の最中、生徒が一人本を返しに来た。その本は、
「闇を呼ぶ儀式」というものだった。
学園からの帰り、ゼレットで基地へ戻る途中二人は道に迷った
ようであった。突然、後ろからゼレットごと、なにかに引っ張られた。
バックミラーには悪魔らしき物が写っていた。
アスカは引っ張られている方向へターンし、ゼラリアン砲を発射する。
悪魔はきえた・・・。
翌朝、その現場へ行ってみるとミラーが割れていた。
リョウが調べた結果、消失した場所を点で結ぶとペンタグラムが
できるという。鏡が割れているのは、鏡を嫌う悪魔への忠誠を誓うため
だという。
その夜、ペンタグラムを作るための最後の一点を張り込んでいると、
聖南女子学園の生徒が悪魔にさらわれそうになる。
二人は、間一髪のところでその女子学生を救助した。
やはり、学園に何かあるとにらんだ二人は、再び学園へと向かう。
アスカは、一人の生徒にプールに誘われ、そこでプールに落とされてしまう。
一人で学園室へ向かったリョウだが、学園長室の鏡が割れており、
そこには学園長の姿をした悪魔がいた・・・。


今回も、オカルト的なお話でした。
みていて、円谷映像さんがやっていた「エコエコアザラク」か「ねらわれた学園」を
思い出しました。

女子高生たちが、実は悪魔を呼び寄せていたわけですが、その悪魔を彼女たちは
シジルさん」と呼んでいたと思います。これはどういう意味でしょうか?
ご存じの方は、「ウルトラ掲示板」まで!

ペンタグラム」っていうんですか?リョウが魔法陣のことをそう呼んでいたと思います。
私はオカルトには弱いので、名前はよく知りませんが、
私と同じくよく知らないアスカの

 「ペンタテ、ゴボウ?

というセリフ。長谷川さんの、一生懸命ギャグを考えたところが伺えます(^_^)。

最初に学園を訪れたとき、スーパーGUTSの隊員が来た!と女子高生がアスカに寄ってきて、
デレデレしているのを、リョウが怒りますが(ほとんど、お決まりのように(^_^;))、
そのリョウが、なんだかかわいかった(^_^)。
エンディングなんか、またデレデレしていてリョウがゼレットで帰っちゃって、アスカは
置いてきぼりだし・・・(^_^;)。

今回の話は、優しい心を持った女子高生が、どこかでその心をねじ曲げられ、自分の嫌いな人間を
次々と消していくという、最近割と多い展開ではあったと思います。
ウルトラマンティガでもありましたが、イービルティガになったマサキケイゴや、
自分の弱さをエボリュウ細胞で変えようとしたサナダリョウスケなど、心の闇に支配されたものは、
最後には身を滅ぼしてしまう。
心の闇に支配されたものに、与えられる結末。それは孤独なのでしょう。
今回の話の中で、女子高生の一人が言っていました。

 「嫌いな人間を消していっていったい誰が残るの?最後はひとりぼっちになるに決まってる!
 「あなた達は自分の心が傷つくのが怖いだけの臆病者じゃない!

人を傷つけて、自分が幸せになったということは、果たして幸せだといえるのでしょうか?

最近多発している、少年少女の事件も、彼らにこういった基本的な考え方がどこかで欠落して
しまっているのかもしれません。
親である我々の中にも、ゆがんだ心があると、子供達は必ずそれをみているということを忘れては
ならないでしょう。

今回の話は、こういった世の中に対する警鐘のようにも受け取れました。

特撮シーンも、スピード感がありなかなかかっこよかったです。
安心してみれるダイナがいいですね(^_^;)。

さて次回は、いよいよ我々は待っていました「ティガレギュラーの出演」です!
最初が(?)、シンジョウさんの妹というのもにくいですね。
ま、まさか○ゾート3の登場??

次回予告

夢幻の鳥

シンジョウマユミが見た夢は、遠い悪夢の再現なのか?
次々に発電所を襲う鳥の正体は?


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