ダイナ最新話感想

第15話

優しい標的

放映日

1997年12月13日

登場怪獣

ギャンザー、クレア星雲人


脚本

長谷川 圭一

監督

村石 宏實

特技監督

村石 宏實


感想

ちょっとだけ「あらすじ」を・・・。

ある山間部に墜落した飛行物体がTPC本部へ運ばれてきた。
その中に宇宙人が一人いた。マイ隊員はその宇宙人に心を通わせた。
宇宙人は意識不明であったが、マイがお花を持ってお見舞いに行くと、
突然目を覚ましたのであった。
リョウ隊員が、その宇宙人の尋問を行うがマイでなければ話をしないという。
宇宙人は、マイには自分がシオンという名で、クレア星雲から来たと教えていた・・・。
突然、F7地区に怪獣が出現した。突然だったため市民の避難がほとんどできておらず、
ガッツイーグルの通常兵器を使用できない。電磁ネットで怪獣を捕獲しようと
したが、怪獣は消えてしまった。
ナカジマ隊員の分析によると、怪獣は地球外の特殊な電磁波で瞬間移動させられた
ということが分かった。
帰還したリョウは、マイからシオンの話を聞く。
クレア星雲から地球人類を確認する目的でやってきたが、宇宙船のトラブルが起きて
不時着したらしい。
しかし、リョウにはその話が信用できなかった。マイは尊敬していたリョウがシオンを
信用しないことを知って軽蔑する。
シオンのところで話をしていたマイは、マイの優しさのお礼といって緑色に光る石を
プレゼントされる。
しかし、その石はマイを操るためのもので、シオンはマイを使ってTPCの機密データを
盗みだそうとしていたのであった・・・。


ここのところ、すばらしいストーリーばかりで非常に見応えがあります。
今回は、マイとリョウの女としての一面にライトを当てたお話でした。
まだ、若くて恋多き乙女としてのマイ。鋭い勘を働かせてシオンを疑うが、先輩としてマイを
気遣うリョウ。二人のイメージが作り上げられたストーリーといえるでしょう。

今日は、ヘリコプターが登場しましたね。「グリーンホーネット」といっていたと思いますが。

最初に宇宙人の調査をしていたときに、アスカとマイが私服でいましたね。あれは自前ですかね?
しかし、どうして非番という設定だったのでしょうか?特に意味がなかった気がしますが・・・。

シオンがマイに言った言葉、

 「この宇宙がマイみたいに優しい人ばかりなら、戦いなんて必要ないのに。

ですが、正体がばれて宇宙船で逃げたときにシオンはリョウに、この言葉を逆手にとって、

 「宇宙が優しい人ばかりなら、戦わずに済む。簡単に侵略できるからね。」

といいます。
このストーリーの要となるセリフだと思います。
シオンの乗った宇宙船はリョウに撃墜されますが、リョウは気絶していてなにも知らないマイに、

 「彼は、自分の星に帰ったわ。

と嘘をつきます。アスカになぜ嘘をついたかを問いつめられ、

 「本当は私が信じたかったのかな。
 「マイみたいに本当は信じたかったなぁ。

と寂しそうに語ります。敵意をもっていたが、最後には信じられる、分かり合える宇宙人で
あって欲しいとおもい続けていた、リョウの葛藤が見えた気がします。

リョウはシオンを撃墜する前に、シオンがこの世で一番大切なものを奪ったといいます。
それは、

 「乙女の純情よ!

と叫びます。
このセリフを聞いたとき、胸が熱くなりました。リョウのマイを思う優しさが伝わってきました。
それとマイを傷つけた、シオンに対する激しい怒りとを・・・。

怪獣ギャンザーにアスカが乗っていた、アルファ号が攻撃されます。そこからまぶしい光の輝きと共に
ダイナが現れます。・・・バレバレでしょう?これは!
でも、だれも問題にしない。いいの?本当にいいの?

ナカジマは、相変わらず寝ているときはナイトキャップかぶっているんですね。
で、どうして脱いでこないの?
しかし、誰が考えたのでしょうか、この設定?

宇宙人にはねとばされて、アスカがリョウの上に倒れ込むシーンがありましたが、
本当はなんか意図してませんか?
それと、今回はアスカとリョウがやけに一緒にいる気がしたのですが、二人ともマイを心配しているから
でしょうか?それとも・・・。

長谷川圭一さんの脚本はいいですね。メインライターとしての貫禄を感じさせます。

さて、次回はハネジローが再登場!なんとティガの怪獣「シルバゴン」も登場するという超豪華なストーリー!
期待は膨らみます!!

次回予告

激闘!怪獣島

魔のザリーナ地帯に消えたハネジローとTPCの科学者。
そこはシルドロンやシルバゴンのいる怪獣島だった。史上最強のネオザウルスも出現!


ウルトラマンダイナファンのホームページへ