ダイナ最新話感想

第12話

怪盗ヒマラ

放映日

1997年11月22日

登場怪獣

怪盗ヒマラ


脚本

太田 愛

監督

原田 昌樹

特技監督

原田 昌樹


感想

ちょっとだけ「あらすじ」を・・・。

ある秋の日の夕暮れ、人知れず地球に降り立った宇宙人「ヒマラ」はある計画にとりかかっていた。
ヒマラは三つの引き出しのついた箱を抱え、夕焼けの街を見おろせる丘へとやってきた。
「美しい・・・。」ヒマラはつぶやいた。
スーパーGUTS司令室には、FAXが何枚も入る。
それはすべて同じ文章でこう書かれていた。

 「マチヲ イタダク ヒマラ」

ヒマラは一番上の引き出しを開け、赤い下敷きのようなものを出した。ヒマラはそれを街の上へと
放り投げた。瞬間、街は跡形もなく姿を消してしまった。
ヒマラは他にも、2つの街を同じように消したのであった。
その夜、「ゼレット」に乗ってパトロールをしていたアスカ、カリヤ隊員は、ヒマラの姿を発見する。
アスカはヒマラを追いかけた。ヒマラはアスカに語りかけた。

 「君だね、この星を守っているのは。私は地球を侵略しに来たわけではない。
  他の星ではみられない、すばらしい夕焼けの街を頂きに来たのだ。
  私が美しいと感じたものは、もはやすべて私のものなのだ。」

アスカはいった。

 「街はそこに暮らす人々のものだ!」

しかし、ヒマラは人々は見苦しいのでどこかへ捨ててしまうつもりだといった。
ヒマラは奪った街へと案内すると言いながら、逃げていった。
アスカ、カリヤはゼレットでヒマラ追いかけたが、ヒマラの放つ赤い光線で、
盗まれた街へと転送されてしまった。
盗まれた街は、夕焼けのまま、まるで時間が止まっているかのようだった。
風が吹いているのに空の雲は全く動かない。その空は偽物だった。
3つの街は、実はヒマラの持っていた箱の仲に閉じこめられているのであった・・・。


先週の予告をみたときから、楽しみにしていました。
期待を裏切らない、すばらしいストーリーでした。
脚本家の「太田 愛」さんの温かいストーリーが、またネオウルトラマンの歴史に
一つ刻まれました。

このストーリーを完成させるには、もちろん映像もすばらしくなければなりません。
原田監督も、もちろん裏切っておりません。大変すばらしい映像効果をされていました。
ここにダラダラと書くのは邪道というものです。とにかく、きれいなものであったと思います。
晴れた日の、秋の夕焼け空のすばらしさを実感させてくれる、そんなストーリーでしたね。

ヒマラの宇宙船や、彼の持ち物が古代西洋史に出てくるような、いわゆるアンティークな
感じのデザインだったのもよかったですね。
ヒマラはマンションの屋上に隠れていました。彼の宇宙船は、昔のマンションなので
しょうか、屋上の給水塔に化けていました。宇宙船に戻ったときのそのデザインもなにか、
ダビンチが考案しそうな怪しい形のロケット風でよかったです(^_^;)。

ヒマラはとても間抜けな宇宙人で、笑わせてもらいました。
声を担当されていた青野 武さんも、非常にいい味を出しておられました。
青野さんは、最近は良く知らないですが、「宇宙戦艦ヤマト」の真田さんの声を
担当されてたので有名な方です(ふ、ふるい?(^_^;))。最近ではNHKの子供向け
教育番組にも出たりしています。

今回は「ヒマラのテーマ」という感じで、ヒマラが登場するときに流れるBGMがありました
これがまたストーリーにマッチしていてよかったです。

ダイナの変身シーンはありませんでした。前回、往年のポーズで登場し、かっこいい
ところを見せましたが、今回はそういうところは正直言ってどうでもいい感じのストーリー
でした。
ヒマラとの戦いのシーンは、「ヒマラワールド」といっていたように、
ヒマラが盗んできたものに囲まれていました。モアイ像、フクスケ人形、タヌキの置物、
二宮キンジロウ(漢字忘れた(^_^;))などが置いてありました。
・・・なんだか、夕焼けの街を盗んでいた割には、変なものも集めているなぁ?(^_^;)

ストーリーの最後の方で、一番星が輝いていましたが、あれはウルトラの星なのでしょうか。
街に夜が訪れようとしていました。よかったよかった・・・。

ダイナのメインストーリーに関しては、今の所はっきりしたものはありませんが、
回を重ねる事に、ダイナらしいストーリーができあがってきているのかな?という
感じがしています。

さて、次回は予告をみると3人のミラクルダイナが登場しています。
どんなストーリーになるのでしょうか?
次回も楽しみです!

次回予告

怪獣工場

うそつき少年タケシが工場でみたのは、
超巨大なメカ怪獣が組み立てられている光景だった!


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