ダイナ最新話感想

第10話

禁断の地上絵

放映日

1997年11月8日

登場怪獣

デキサドル
ゼネキンダール人


脚本

右田 昌万

監督

石井 てるよし

特技監督

佐川 和夫


感想

ちょっとだけ「あらすじ」を・・・。

南米上空に空飛ぶ怪獣が現れた。パッションレッド2機が追跡するが、怪獣に撃墜されてしまう。
撃墜されたパッションレッドのビジュアルレコーダーに写っていた怪獣をみたカリヤ隊員は、
その怪獣がアンデス地方の「デキサドル」という地上絵に似ているといった。
その時、スーパーGUTSに怪人をみたとの情報が入る。その場所は3年前にその地上絵の調査へ行った
直後に学会を引退してしまった、アキヅキ博士の家であった。アキズキ博士はカリヤ隊員の恩師であり、
カリヤが調査に出かけた。
アキヅキの家を訪れたカリヤは、そこで奇妙な機械のようなものを見つける。
それに触れようとしたとき、アキヅキ教授は激怒した。
カリヤはアキヅキ教授に怪獣と地上絵の話をし、誰が作り出した物かと質問すると、博士は古代に地球を
征服したとされる「ゼネキンダール人」ではないかと指摘する。しかし、カリヤのつっこんだ質問に対し
ては、自分は学会を引退したからと答えなかった・・・。
アキヅキやその家族の様子がおかしいと思ったカリヤは、帰ったと見せかけて家の中を捜索した。
そして、部屋に閉じこめられているもう一組のアキヅキとその家族を発見する。
その時カリヤの背後に、3人のゼネキンダール人が現れ、カリヤもまた閉じこめられてしまう。
「本物の」アキヅキ博士から話を聞くと、博士は3年前に地上絵を調査している時にゼネキンダール人の
洞窟を発見した。そこには人間のDNAをコピーしクローンを製造できる機械と、体毛が残されており、
壁にはその使い方が記されていた。それをみていた博士のそばで、クローン製造マシーンが稼働しゼネキン
ダール人が甦ってしまったのである。
甦った3人のゼネキンダール人は、3つの地上絵から怪獣を作り出そうとしていた・・・。


今回は皆さんのお待ちかねの、カリヤ隊員中心の話でした・・・が。
はっきり言わせてもらうと、カリヤ隊員の演技が固かったように思えます。
それと、ストーリーも中途半端な気がしました。

地上絵の怪獣3匹が甦ろうとしているところは非常に良かったと思います。
その中の一匹のデキサドルだけが甦ることができ、他の二匹はトルネードサンダーで破壊されて
されてしまいました。
このデキサドルは、なかなかよいできの怪獣だったと思います。
ゾイガーを思い出したのは、私だけでしょうか?
そういえば、新しい戦闘機「パッションレッド」が登場しましたね。良く見えませんでしたが(^_^;)。

アルファ号に乗って怪獣を追跡している時に、アスカは変身しましたが、
その後アルファ号はどうしちゃったんでしょう??
怪獣がやっつけられた後、どうしてゼネキンダール人は消滅してしまったのでしょう?
閉じこめられていた部屋には、ボロボロの扉に怪しい鍵が仕掛けられていたいた
だけで、窓からでも逃げられそうな感じでした。それに、リョウ隊員がきて簡単に
キーを開けてしまいました。
なんか、納得のいかないストーリーでした。

カメラワークは非常に面白かったように思います。
博士の家の扉をゼネキンダール人の手が開けたかと思うと、次の瞬間アキヅキ博士の
奥さんに変わったり、ゼネキンダール人が部屋のドアを開けたと思ったら、次の瞬間
アキヅキ博士に変わったり。
怪人の恐怖が良く出ていたと思います。

ラストでカリヤ隊員がアキヅキ博士に、研究を続けるように説得します。
その時、

 「地上絵の中に破壊や滅びをもたらすマイナスのものがあった。それがどうしたというんです。
  博士の力でマイナスはプラスに変えればいい。破壊や滅びをもたらすものは人間の幸せのために
  作り替えればいい。


といいます。
確かに、地上絵を研究して、それがどういうものかを知る必要は確かにあると思います。
しかし、人間に対して破壊や滅びをもたらすものを人間が「作り替えて」いいものなのでしょうか?
ここでは、

 決してあきらめてはいけない。

ということを教えているのと同時に、

 人間は、滅ぼそうとする敵に立ち向かっていかなければならない。

ということを言っているのだと思います。
しかし、ちょっとニュアンスが違う気がします。

今回の話はオカルト的なところがあり、ティガのような展開があるのかと思って楽しみに
していましたが、ちょっとがっかりです。


次回に期待します。

次回予告

幻の遊星

発見されたメラニー遊星には地球と同じ環境の森林が広がっていた。
かわいい案内者の出現でスーパーGUTSがみたものとは?


ウルトラマンダイナファンのホームページへ